青いビー玉 . (ページ5)

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5話ページ5

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風「でも不思議だよな、時をかけるってさ」

聡「そうだよね」

マ「どんな感じだったの？」

「えっと、よく覚えてないんだけど、何かぐわって。あれが時空が歪むって感覚なのかな」

健「本当にそんなのがあるんだね。」

一息つこう、とコーヒーを入れてくれた松島さん

コーヒーは結構苦手なんだけど、断れないし、一口飲んで見るととても美味しくて

苦手な物を挑戦してみるのもありだなぁ、と思う

これからの話、まあ世にいう雑談をダラダラと繰り返していた

どうやら、彼らはここに住んでいるらしい

ここは廃工場らしく、それを自らリフォームして家にしたという

まあまあ大きな工場だったため、お風呂はないがトイレとキッチンは備え付けだそうだ

あ、お風呂は近くの銭湯に行っているらしい

マ「まあ、有り得ない話じゃないよね、僕達だって普通じゃないんだし！」

『.......』

マリウスくんの言葉にリビングが静まりかえる

当の本人はキョトンとしているが、周りの3人はしっかり訳を理解しているようだ

取り残されているのは、あれ、俺一人だけ？

風「.......ｯばかじゃねえの？俺ら普通だよな、なぁ？」

聡「そうだよ、俺ら普通じゃん！ね！」

マ「あ、ｯ、普通、普通だよ！」

健「無理あるぞ、もう」

健人君のツッコミで再び沈黙が訪れる

普通じゃない、とはどういう事だ

「あの、どういう事？」

健「.......俺ら、実は能力者なんだよね。」

沈黙。流石にもうこのパターンにも飽きてきた

能力者？何の？

健「例えば、俺はこれ。...... 怪力、ってヤツ？」

健人君は自分が座っていた一人用のソファを軽々と小指で持ち上げた

「..... うお、」

健「ど？ビックリした？」

「....... はい」

健人君からふと目を逸らすと、顔を歪ませた菊池さんがこちらを見ていた

何だ、俺は何かしたか？

風「どうせ、お前も俺らを差別するんだろ？」

「..... はい？」

風「俺らの能力を見たヤツらはいつもいつも俺らを隔離してきた。自分の両親も、だ」

風「お前も、奴らと同じなら、..... ここから出ていけ」

健「風磨。」

風「何で、俺らが能力を持っているだけで差別されなきゃなんないんだよ！！」

目の前で激闘する菊池さんと健人君

辛い思いをしてきたんだろうな

俺も1つ言わなければならない事がある

「あの、俺も能力者です」

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