第三十一話 ページ34
「そう…ですね、まぁ、こんな感じで進めていこうと思ってまして。どうですか、メモしましたか？」
「はい！充分です！で…えっと…まずは実写動画を撮らないといけないんですね…」
徳井さんに段取りを一通り説明してもらったが、意外と作業内容はともかく、手順としては簡単なものだった。
まず、実写映像をとって、端末からパソコンに転送する、そして編集する。
プロフィール、このライブの説明、出演者の楽屋の様子、の順で、動画を構成させるらしい。
それを聞いて、まず私の頭に浮かんだのは、楽しそう、という好奇心だった。
「映像は、来週の月曜日に撮ります。あ、大事なことを忘れてました！僕がここでお二人に教えるのは、今日だけ、となります」
「え、徳井さん、一緒に撮ってくれないんですか？！」
「まぁあくまでも、俺らでつくるもんやからな。トレーナーさんにいつまでも教えて貰えるってわけじゃないやろ」
「志麻さんの言うとおりです。あとは、頑張って下さい、としか」
そう言って苦笑する徳井さん。
確かにそうか。与えられるだけじゃ、駄目ってことか。
私がそう納得したところで、今日の打ち合わせは終了となった。
まだ昼の1時だ。まふに聞かされていた時間よりも遥かに早く終わって、私達はスタジオの外へと出た。
途中でうらたさんとすれ違い、まーしぃ生きててよかった…と、ちょっかいを掛けてから去っていった。
きっと昨日の電話の話だろうな。志麻さんかなり酔ってたし。
「じゃあ、今日はこの辺で…」
「いやいやいや、折角早う終わったのに何帰ろうとしてるん！」
東京駅に着いて、さよならを告げ、改札へ歩きだそうとすると、志麻さんに腕を掴まれる。
どうしたんですか、と問うと、いやいやいや、と更に腕を引っ張られた。
「普通、ここで、暇やし一緒にどっかいこ的な展開になるやろ！」
「そ、そうなんですか？」
「そうや！」
叱るように叫ぶ志麻さん。ごめんなさい志麻さん、私その展開が普通かどうかもわかりません…
リアル充実してる人達はそういうものなのだろうか。
てっきり帰るつもりでいた私には吃驚ですよ…
「ほら、行くで！昼飯まだやろ！」
「あ、はい…ごめんなさい！」
「なんで謝んねんw俺の行きつけの店あるから！ほら！」
また、さりげなく手を握ってくれる志麻さん。
行きつけの店とか…かっこいいなぁ…
そして、ぼーっとしない！と笑う志麻さんにほんの少し見惚れながら、着いていくのだった。
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お茶丸。(プロフ) - しい。さん» ご指摘ありがとうございます！すみません、不覚でした…ご指摘のあった部分だけ修正しておきましたので、確認おねがいしますm(_ _)m (2018年10月24日 19時) (
レス) id: 6dbb0f543c (このIDを非表示/違反報告)
しい。 - コメント失礼します。指摘なんですが、天月さん公式マーク入ってないのでそこは注意して下さい、ふと気になりました。 (2018年10月23日 22時) (レス) id: 3e3e1564a7 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - スイさん» コメントありがとうございます！！なかなか厄介になってきますので頑張って着いてきて貰いたいです(；´∀｀)そんな風に言って貰えると嬉しいです、頑張ります｡ﾟ(ﾟ´▽`ﾟ)ﾟ｡ (2017年12月10日 12時) (レス) id: 9a94446a1d (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - すごく面白いです！キヨさんと夢主ちゃんの親御さんにはどんな関係が…(・Д・) 続き楽しみです！頑張って下さい！ (2017年12月9日 13時) (レス) id: 77c9f3f671 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - Limさん» コメントありがとうございます！！そうなんですよね。私自身、関西地方の者なのですが、志麻さんとセンラさんの口調の違いが難しくてですね…御指摘ありがとうございます、その事も念頭に置きながら、今後更新していこうと思います(´･ω･｀) (2017年12月4日 7時) (レス) id: 1dccf2b581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶丸。 | 作成日時：2017年9月3日 21時
