第十六話 ページ18
「…ーーゃん!ー!ーちゃん!」
んー…頭の中でまふの声が聞こえる…
誰を呼んでるの…?
「ーーちゃんっ…!Aちゃん!」
あぁ、私か。何呼んでるの。私はここに…
「Aちゃん!!起きて!!」
「いっ…」
叫ぶまふの声に驚いて頭を起こすと、ズキンと酷い頭痛を感じた。
目が徐々に明るさに慣れてくると、机の上にはふた瓶の梅酒が。
どうやら飲むだけ飲んで寝落ちしてしまったようだ。
しかもどんだけ飲んでんの私…
てか、なんでまふが?
「覚えてないの?!昨日LIME送ったのに…」
「…ごめん、なんも覚えてない…」
くっそ、キヨとフジめ…起こしてくれればいいのに。
時計を見ると、もう次の日の午後6時を指していた。
頭の痛みを抑えつつも、携帯を見ると、2件、LIMEが来ていて、私はそれに軽くOKしていた。やばい。全然覚えてないぞ…
あれ、3人で行くから…ってどういう事…
「えーっと、大丈夫じゃないよな、これ。未成年の子がお酒…ふた瓶も飲んでるとか…」
「うわぁっ!!だ、誰ですか?!」
「ひぃあっ!!急にでかい声ださんといて?!」
「ちょっと2人とも落ち着いて!」
天月さんの静止に、私も驚き過ぎるところがあってなぜか申し訳なくなりながら、席についた。
この赤茶色の髪の毛の男の人は、坂田さんという人らしく、まふや天月さんと同じ、歌い手をやっているらしい。
まふが私の話題をふったところ、坂田さんが私に会いたいと言ったらしい。
光栄すぎる。私なんかに会いたいだなんて。
「なんか…ありがとうございます」
「いやー、可愛い子じゃん…じゃなくて!!」
「えっなになにどしたのさかたんwww」
天月さんが謎にツボに入っている中、坂田さんはビシッと私を指差して叫んだ。
「君!!お酒!!梅酒!!なんで飲んでるの?!未成年は飲んじゃダメなんだよ?!」
「…えっ、私、二十歳なんですけど」
「そうだよ!さかたん、Aちゃんは二十歳……ってえぇえ?!」
あれ、言ってなかったっけ。
いや、学生で一人暮らしとかないでしょ。夢小説のなかだけでしょ。
「ずっと大学生だと思ってた…バイトとかしてるの?」
「してないよ?」
「してないの?!食費は?!」
「隣のやつに任せっきり」
「キヨ…」
まふが隣の壁を哀れみの目で見つめる。
うん。そろそろ私も申し訳ないな、とか思ってるけどね…
「あ、そう、その関連で話があるんだけど!」
続く▷▶▷
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お茶丸。(プロフ) - しい。さん» ご指摘ありがとうございます!すみません、不覚でした…ご指摘のあった部分だけ修正しておきましたので、確認おねがいしますm(_ _)m (2018年10月24日 19時) (レス) id: 6dbb0f543c (このIDを非表示/違反報告)
しい。 - コメント失礼します。指摘なんですが、天月さん公式マーク入ってないのでそこは注意して下さい、ふと気になりました。 (2018年10月23日 22時) (レス) id: 3e3e1564a7 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - スイさん» コメントありがとうございます!!なかなか厄介になってきますので頑張って着いてきて貰いたいです(;´∀`)そんな風に言って貰えると嬉しいです、頑張ります。゚(゚´▽`゚)゚。 (2017年12月10日 12時) (レス) id: 9a94446a1d (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - すごく面白いです!キヨさんと夢主ちゃんの親御さんにはどんな関係が…(・Д・) 続き楽しみです!頑張って下さい! (2017年12月9日 13時) (レス) id: 77c9f3f671 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - Limさん» コメントありがとうございます!!そうなんですよね。私自身、関西地方の者なのですが、志麻さんとセンラさんの口調の違いが難しくてですね…御指摘ありがとうございます、その事も念頭に置きながら、今後更新していこうと思います(´・ω・`) (2017年12月4日 7時) (レス) id: 1dccf2b581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お茶丸。 | 作成日時:2017年9月3日 21時