第五話 ページ6
朝、10時15分。昨日は大騒ぎしてゲームしてたからもっと遅くに起きるはずだったのに、かなりの早起きをしてしまった。
そして今現在12時25分。近くのレンタルショップに向かっているんだけども…
「何でお前がいるんだよ!!」
「心配だからに決まってんだろ!!」
「折角朝10時15分に起きて清々しい気分で外に出たのに何でお前ドアの前に居んの!馬鹿なの?!」
「うわっ時間覚えてるとかきも」
「お前のほうがきも」
お前はどこのストーカーよ
隣のうるさい奴は、はいはい、と適当に流して、ケータイを眺めだした。
歩きスマホは違反だよ???
「おい、着いたぞー」
「言われなくてもわかってるわ」
「おっ、なんか今日は人多いな…」
レンタルショップに着くと、キヨはすぐさまアイドルコーナーへ行ってしまい、呆れ返った私は歌い手コーナーを探した。
でも、レンタルショップ内は想像より遥かに広く、私なんかはすぐに迷ってしまった。
くっそ肝心な時にあいつ居ないのな!!
きょろきょろと周りを確認しながら歩いていると、店員さんらしき人に、何かお探しですか、と声を掛けられた。
「あの…歌い手コーナーって何処にありますか?」
「歌い手コーナー…ですね、えっと…」
店員さんの後に着いていくと、何やら女性客が集まっている。
1人の客がこちらを振り向いて、きゃあっ、と叫んだ。
「ちょっ、あれまーしぃじゃない?!めっちゃ近い!!」
「まー…しぃ??」
ふと店員さんを見ると、笑顔で客に手を振っている。
「お目当てはこれですか?今回は来てくれてありがとうな」
人混みの目当てを見ると、『浦島坂田船newアルバム発売イベント』と書かれている。
そう言ってニコッと笑った店員さんだけど、私の目的は違う…
「いや、違います」
「えっ」
こういう時に空気読めって言われるんだけど、このままじゃ、知らないアーティストのイベントに参加しないといけなくなる。
店員さんは、顔をカァッと赤くして、近くにいた別の店員さんにパスした。
言ってはいけなかったような、そんなような気持ちになる…罪悪感。
「えっ、ちょっと志麻くん?!女の子置いてどこ行くねん…あっ、何か探してます?」
「あ、えっと…ちょっとまふまふさんの新しいCDを見に…」
「まふくん?わかった、こっちやで」
京都弁…よりの店員さんの後に着いて歩く。
今度こそまふのCDにたどり着けるかな…
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お茶丸。(プロフ) - しい。さん» ご指摘ありがとうございます!すみません、不覚でした…ご指摘のあった部分だけ修正しておきましたので、確認おねがいしますm(_ _)m (2018年10月24日 19時) (レス) id: 6dbb0f543c (このIDを非表示/違反報告)
しい。 - コメント失礼します。指摘なんですが、天月さん公式マーク入ってないのでそこは注意して下さい、ふと気になりました。 (2018年10月23日 22時) (レス) id: 3e3e1564a7 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - スイさん» コメントありがとうございます!!なかなか厄介になってきますので頑張って着いてきて貰いたいです(;´∀`)そんな風に言って貰えると嬉しいです、頑張ります。゚(゚´▽`゚)゚。 (2017年12月10日 12時) (レス) id: 9a94446a1d (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - すごく面白いです!キヨさんと夢主ちゃんの親御さんにはどんな関係が…(・Д・) 続き楽しみです!頑張って下さい! (2017年12月9日 13時) (レス) id: 77c9f3f671 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - Limさん» コメントありがとうございます!!そうなんですよね。私自身、関西地方の者なのですが、志麻さんとセンラさんの口調の違いが難しくてですね…御指摘ありがとうございます、その事も念頭に置きながら、今後更新していこうと思います(´・ω・`) (2017年12月4日 7時) (レス) id: 1dccf2b581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お茶丸。 | 作成日時:2017年9月3日 21時