第四十二話 ページ45
Aやっぱり、キヨの言う通りにしようと思うんですけど、大丈夫ですか…?
次の日の朝。なんだか責任感やなんやらの影響で予想以上に早起きをしてしまった私は、朦朧とする意識の中、そうそらるさんにLIMEを送った。
そらるさんには、この前の会議の休憩時間にLIMEを教えてもらってからのはじめてのメッセージがこんな事で申し訳ないけれど。
それでも、既読はすぐについて、承諾のメッセージが送られてきたので、少しホッとした。
それから暫くして、私が朝ご飯を食べ終わった後で、玄関のチャイムが鳴った。
因みに、両親はまた東京観光だ。
原宿に行きたいと唐突に言い出して。もうつっこむのも疲れたわ。
はーい、と玄関へ小走りで向かい、ドアを開けると、そこに居たのはそらるさん…ではなく、まふだった。
「…あれっ、そらるさんは？？」
「えっと…そ、そう！なんか仕事が残ってたらしくて！急遽僕が…来たんだけど…そらるさんのがよかった…かな」
「え、いや助けてくれるだけで嬉しいよ？！ごめん、そんなつもりで言ったわけじゃないんだけど…」
しゅんとした顔を少し明るくさせるまふ。昨日そらるさんと何かあったのだろうか。
なんだか、いつものまふじゃないような気がした。もしかして、夜遅くまで根詰めているのだろうか…
人肌が急に寂しくなることって、やっぱあるし。
まふだって、きっとそんな感じなんだろう。
ってそれはさておき！！
「とりあえず、上がって！今両親なんか原宿行ってるから今のうちに作戦練ろう！」
「あ、う、うん！」
まふの手を引いて、リビングへ。
まふには申し訳ないけれど、今日は頑張って貰わないと私の身がヤバい。
「えっと、昨日話した通りなんだけど、まふは…その…私の彼氏っていう設定で、いて欲しい…です」
「ちょ、照れないで！変な敬語もやめてよ、僕まで変な感じになるからっ！」
「ごめんごめん、それで、名前は…_____」
そこまで言った時だった。
急にドアの鍵がガチャガチャ鳴り出して、両親が帰ってきたのである。
今さっき行ったとこじゃん！！帰ってくるの早くない？！
「A〜！母さん携帯忘れちゃったんだけど〜……ってあらまぁ！！もしかしてAの…」
「…なんで今帰ってくるんだよ…」
「ど、どうも…」
突然帰ってきたものだから、準備も何も出来ていない。
私は行先不安なこの状況に、また深くため息をつくのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 325人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
お茶丸。(プロフ) - しい。さん» ご指摘ありがとうございます！すみません、不覚でした…ご指摘のあった部分だけ修正しておきましたので、確認おねがいしますm(_ _)m (2018年10月24日 19時) (
レス) id: 6dbb0f543c (このIDを非表示/違反報告)
しい。 - コメント失礼します。指摘なんですが、天月さん公式マーク入ってないのでそこは注意して下さい、ふと気になりました。 (2018年10月23日 22時) (レス) id: 3e3e1564a7 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - スイさん» コメントありがとうございます！！なかなか厄介になってきますので頑張って着いてきて貰いたいです(；´∀｀)そんな風に言って貰えると嬉しいです、頑張ります｡ﾟ(ﾟ´▽`ﾟ)ﾟ｡ (2017年12月10日 12時) (レス) id: 9a94446a1d (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - すごく面白いです！キヨさんと夢主ちゃんの親御さんにはどんな関係が…(・Д・) 続き楽しみです！頑張って下さい！ (2017年12月9日 13時) (レス) id: 77c9f3f671 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - Limさん» コメントありがとうございます！！そうなんですよね。私自身、関西地方の者なのですが、志麻さんとセンラさんの口調の違いが難しくてですね…御指摘ありがとうございます、その事も念頭に置きながら、今後更新していこうと思います(´･ω･｀) (2017年12月4日 7時) (レス) id: 1dccf2b581 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：お茶丸。 | 作成日時：2017年9月3日 21時
