第二十八話 ページ31
「そうですね…まず、志麻さんは動画作成経験はありますか？」
「はい。でも、自分の動画は、基本ゲームの実況なので、字幕を入れたり、カットしたりぐらいなので、経験あるとは言えないですね」
「なるほど…曲の動画作成についてはどうですか？」
「実際、やってみないとわからないこともあるかもしれないですが、手伝いなどはやらせてもらった事があります」
志麻さんと徳井さんは、動画の話で盛り上がっている。
対して、私は、プロの経験が全くないただの素人。
言ってしまえばこの世界において赤の他人なのだ。
そらるさんにはああ言ったけれど、やっぱり断った方がよかったのだろうか、なんて考えてしまう。
だって私、ただのヒキニートだぜ？！
「小南さんはどうですか？マッシュアップなどされていると聞きましたが…」
「え…あ、はい！やってます！」
急に話を振られて、戸惑いながらも返事をすると、志麻さんに、何ボーッとしてんの、と笑われた。
貴方達の会話が専門的すぎて聞き惚れてたんですよ！
などとは言えず、ごめんなさい、と萎れる私。
「マッシュアップ出来るなんて、かなりの音感を持ってるんじゃない？あと、技術もそこそこあるはずだよ」
「そ、そうですか…？い、一応、中学の時にバンド組んだりしてましたけど…」
「えっAちゃん、バンド組んでたん？！」
中学の時までは好奇心旺盛で、やりたいと思ったら最後までやり通す、立派な精神があったのだ。
バンドしてみたい、と思ったら即バンドを組んだり、文化祭でライブをしたり。
もちろん、メンバーは何の経験もないただの部活動の一環として来てくれている人達。
それでも、楽しかったなぁ。
「パートは何処を？」
「一応…ボーカルを…」
「ボーカル？！凄いやん！」
あの時は、の話ですよ、志麻さん。
今は声量も落ちてるし、音感だって、絶対音感がある訳でもない。
あの日の音の感覚を思い出しながら、趣味に費やしているだけのことで、結局素人には変わりないのだから。
しかし、徳井さんは、じゃあ少しは経験があるんですね、と首を縦に振っていた。
「よし、お喋りはこの辺にして！そろそろお仕事の段取りについて説明しますね！」
急に立ち上がる徳井さんにびっくりしていると、時刻は10時になっていて、隣のスタジオで、坂田さん、うらたさん、センラさんの威勢のいい声が聞こえてくる。
そして、私は、徳井さんに、ドキドキしながら着いていくのだった。
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お茶丸。(プロフ) - しい。さん» ご指摘ありがとうございます！すみません、不覚でした…ご指摘のあった部分だけ修正しておきましたので、確認おねがいしますm(_ _)m (2018年10月24日 19時) (
レス) id: 6dbb0f543c (このIDを非表示/違反報告)
しい。 - コメント失礼します。指摘なんですが、天月さん公式マーク入ってないのでそこは注意して下さい、ふと気になりました。 (2018年10月23日 22時) (レス) id: 3e3e1564a7 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - スイさん» コメントありがとうございます！！なかなか厄介になってきますので頑張って着いてきて貰いたいです(；´∀｀)そんな風に言って貰えると嬉しいです、頑張ります｡ﾟ(ﾟ´▽`ﾟ)ﾟ｡ (2017年12月10日 12時) (レス) id: 9a94446a1d (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - すごく面白いです！キヨさんと夢主ちゃんの親御さんにはどんな関係が…(・Д・) 続き楽しみです！頑張って下さい！ (2017年12月9日 13時) (レス) id: 77c9f3f671 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - Limさん» コメントありがとうございます！！そうなんですよね。私自身、関西地方の者なのですが、志麻さんとセンラさんの口調の違いが難しくてですね…御指摘ありがとうございます、その事も念頭に置きながら、今後更新していこうと思います(´･ω･｀) (2017年12月4日 7時) (レス) id: 1dccf2b581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶丸。 | 作成日時：2017年9月3日 21時
