第九十四話 ページ2
「冷たい態度とっちゃってごめん、今度の打ち上げまでに一度話し合いませんか…か」
私は家に帰ってさっきキヨの口から言われたまふからの伝言をもう一度口に出した。
冷たい態度…?ごめんって、別に謝る様なことされた覚えがないんだけど…
でもあの時そらるさんが送っていく、と言ってくれた時、彼は私に目も合わせてくれなかった。
その時のことを言っているのだろうか。
Aちゃんはドジでどうしようもないから面倒だなぁ、なんて思われてるんだろうなって自己解決してたんだけど。
呆れられたんだってちょっとこっちが申し訳ない気持ちになってたんだけど。
まふはすぐに背負い込むから、きっと何か勘違いをしているんだ。そうに違いない。
そう強引に考えを纏めたところで、あることに気がついた。
打ち上げまでに話し合うってことは、もう明日か明後日くらいしかないということ。
まふはいつも唐突なんだよなぁ…
予定が空いてたら迷うことないけど、予定がもし空いてなかったらどうするつもりなんだろう…
別に予定なんてないからいいけど…
て言うか、LIMEあるんだからそれで送ってくれればいいのに。そんなお誘い、今時伝言なんかで頼む人早々いない。
もしかしたら、相当余分なものを背負い込んでいるのかもしれない。そうだとしたら、凄い申し訳ないんだが…
彼が悩んでいるのは全て私の行動にあるのだ。それは間違いない。
あの時私が闇雲に携帯の捜索なんてしなければ。
あの時不良に声なんて掛けなければ。
助けて貰った時彼に柄にもなく抱きついたりしていなければ。
原因を作ったのは全部私じゃないか。
彼にはそれらが全て重荷だったのかもしれない。
はぁ、と深いため息が零れる。
私は本当にここにいて良かったのだろうか…
そんな時、ピーンポーン、と突然前ぶれもなく、チャイムが鳴り響いた。
現在昼の12時半。こんな時間なら、誰が来てもおかしくないだろう…そう思ってドアを開けると。
「おっす」
「Aちゃん久しぶりー」
「ヒっヒラぁあ!久しぶり!!」
訪問者は最俺のメンバー。そこにいた天使をぎゅー、と抱きしめると、一緒に着いてきたおっさんどもに、ヒラだけかよ、と突っ込まれる。
「動画の撮影のついでに寄ろうってなって。キヨがなんかAちゃん元気ないって言うから励ましに来たんだ」
「ちげーよヒラ、疲れてるところを邪魔しに来たんだろ」
「フジお前まじで家入れねーぞ」
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お茶丸。(プロフ) - 咒萌琉(じゅめる)@ちゃんこ様さん» ミュウさん!!?お久しぶりですまだ見て頂けていたんですか…(´゚ω゚`)しかも憧れだなんて…ありがとうございます…(感涙)更新頑張ります……!! (2019年1月27日 11時) (レス) id: 6dbb0f543c (このIDを非表示/違反報告)
咒萌琉(じゅめる)@ちゃんこ様 - 元ミュウの者です!いえ、本当にゆっくりでいいんですよ!?私も忙しくてですね…(´・ω・`)お茶丸。さんに憧れて小説を作りました…!お茶丸。さんのおかげです!マターリと更新頑張ってください! (2019年1月20日 15時) (レス) id: 6bd5899d44 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - 鈴明さん» コメントありがとうございます!!そうなんですか!、好いていただける作品になっていてよかったです(*´∀`)応援ありがとうございます!更新頑張ります!! (2018年11月19日 20時) (レス) id: 6dbb0f543c (このIDを非表示/違反報告)
鈴明 - なかなか実況者と歌い手が出る夢小説なかったのですごい大好きです!応援してます! (2018年11月19日 20時) (レス) id: 5395c8929d (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - ミュウさん» ふあああああ!!!ありがとうございます!!ごめんなさい更新遅くて…汗 何度も見て下さってるなんて嬉しいです、、(語彙力)頑張ります!今日中更新します! (2018年11月11日 18時) (レス) id: 6dbb0f543c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お茶丸。 x他1人 | 作成日時:2018年9月30日 10時