第五十一話《 そらるside 》 ページ6
一週間も、来なかったAを心配して、家まで行ってみれば。
なんだ、笑ってるじゃん。
Aは、どこか吹っ切れた顔で座っていた。
仕事はまだだと言っていたけれど、キヨさんの件は解決したらしい。
家のドアを開けて、Aを家にいれると、96猫に抱きつかれたり、まふまふを慰めたりしている。
嬉しいけれど、少し喪失感というか。
離れてしまった手の温もりや、暖かい二人の間隔が無くなってしまったな、と諸に感じてしまって。
自覚した途端、この始末かよ…と自分に呆れてしまう。
「そらるさーん？嫉妬してます？」
「うらたくん…俺は別に」
「寂しそうな顔、してましたよ〜」
ちょいちょいっと絡んでくるうらたくんに、そうかもな、と言ってしまう。
違うからな、と念を押すが、うらたくんはニヤニヤと笑う。
「まー、無理ないけど。あの子、どこか放っておけないとこあるし」
「俺らよりも、きっと、ずっと苦労してきたんだと思う。だから、胸に秘めておくべき」
「そらるさんは謙虚だな〜」
そう言って、坂田の所へちょっかいをかけに行くうらたくん。
謙虚というか。どっちかというと、お節介だと思うけどな、俺。
「あの…私。皆さんに凄く迷惑を掛けました…お仕事…折角声を掛けてくれたのに。協力して、いいものを作るって言っていたのに。本当に、勝手な都合で休んでしまって、申し訳ありませんでした！！」
そう言って頭を下げるA。
まふまふが暗い顔をしている。でも、まふまふ以外のメンバーは、皆そんなAを、キョトンとして見ていた。
「ちょ、顔上げて！一週間くらい、どーってことないよ。確かに、俺も相棒おらんくて仕事しにくかったけどさ、しっかり一週間休んだんやろ？じゃあ、いいコンディションで出来る、言うことやんか！」
「志麻さん…」
志麻くんは、作業中、ずっと彼女の座っていた椅子をちらちら見て、ため息ばかり着いていた。
あれは多分、なんで来ないんだ、とかじゃなくて、辛いなら相談して欲しかった、っていうため息だったのだ、と今ならわかる。
つまり、志麻くんには体調不良なんかじゃないと、バレていたのだ。
坂田やうらたくん、センラくんやluz、天月も、そうだよ、とか、帰ってきてくれてありがとう、とかフォローに入る。
いや、やっぱり、皆にバレていたんだな。Aが抱えていたものが。
さっきまで暗かったまふまふも、こっちをみて少しはにかんでいる。
やっぱり、Aはすごいな…
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あ - 「つゆ知らず」ではなく「つい知らず」では？ (2019年11月23日 19時) (
レス) id: a5d39e3f52 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - 琴葉さん» コメントありがとうございます！！続き……どうなるんでしょうね！！(考えてない)後付けが得意なのでどうなるやらって感じですが、楽しみにして下さっている方がいるから頑張れるってやつです！私のモチベにも繋がるので、これからも応援よろしくお願いします！ (2018年9月24日 21時) (レス) id: 172c3d86d3 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉 - 続きが楽しみすぎる…！ (2018年9月24日 19時) (レス) id: cc1af6d8b8 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - やさん» コメントありがとうございます！！いや、そんなこと言ってくださるとは…ありがとうございます！完結…今のところしそうにないですがいつかしなきゃならないんですよね…(-＿-)頑張ります、応援よろしくお願いします！！ (2018年6月30日 22時) (レス) id: 172c3d86d3 (このIDを非表示/違反報告)
や(プロフ) - はじめまして。夢主さんの自分らしくて可愛いところも、歌い手さん方の優しいところも全部全部ドツボの作品です、、！完結まで待ってます（＾_＾） (2018年6月30日 21時) (レス) id: 8d18ba62e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶丸。 | 作成日時：2017年12月26日 10時
