第七十六話 ページ32
「じゃあころちゃんは置いといて、次！」
この時、私は既に嫌な予感がしていた。
ころちゃんがすとぷりにいるってことは、あの人もここに居るはずだ。
莉犬と仲が良くて、一緒にᵀᵂᴵᵀᵀᴱᴿを始めた人物がもう一人いるのだ。
それは…
「まぁこいつのことはこなも薄々気づいてると思うけど。はい！ジェルくん！」
「えぇ、いきなり俺にふんの？久しぶりやなぁ、A」
「えぇ…ジェルもいんの…」
まさかこの変なアカウント名、あの時から変えていなかったとは。
ジェルは幼稚園からの幼馴染。と言っても、幼稚園の頃の記憶は全くないんだけど。
そして、「ずっと一緒におるんやから、付き合ってるようなもんやん？」と謎の倫理を語った超本人。
つまり、私の元彼、と言うわけである。
「A、美人さんになったなぁ。今でも俺はAのことばっかり考えててんで？」
「よく言うよ…好きでもなかった癖に」
その気にさせてからふるって悪人かよ、と不貞腐れて言ってみれば、そうかもなぁ、と返ってきた。
だからふられてから以来、私はこいつの事が嫌いなのだ。
「まぁそれは冗談やけど。今回覚悟を決めてここまで来てるんやから、もうお前に下心なんか持ってないで」
「下心ありきで近づいてきてたのか…私もあれ以来トラウマになって…」
その先を言おうとすると、後ろから、なになに、修羅場？とひそっという声が聞こえて、言おうとしたことを飲み込む。
今のこいつはただの幼馴染だ。もうそれ以上言うことは無いはずだ。
私が口を止めたのをみて、莉犬は紹介の続きを再開した。
こう見えて、莉犬は全部分かっているから、ちゃんと空気を呼んでくれたのだろう。本当にいい友人だ。
「まぁまぁ、ジェルくんとこなには後で二人きりで話をして貰うとして」
前言撤回。全然分かってない！！
なにか、お前は私に１回死んでこいって言ってんのか？
ジェルの方を見れば、こちらを見てふ、と笑いかけてきた。
うああうぜえええ(
「話を戻すよ、はい！そこの黄色いパーカーがるぅとくん、ピンクのTシャツがさとみちゃん、そんで、そこの茶髪がなーくんね！この三人は初対面じゃない？」
「そやねー、こなさん？よろしく？」
「あ、私粉みるくっていいます。なーくんさん？？」
「あー、俺はななもりねー」
「なーくんさんてwwww」
ツボに入るころちゃんをバシッと一発叩くと、ななもりさんはかましたねー、と笑った。
この人の声…眠くなりそう。
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あ - 「つゆ知らず」ではなく「つい知らず」では？ (2019年11月23日 19時) (
レス) id: a5d39e3f52 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - 琴葉さん» コメントありがとうございます！！続き……どうなるんでしょうね！！(考えてない)後付けが得意なのでどうなるやらって感じですが、楽しみにして下さっている方がいるから頑張れるってやつです！私のモチベにも繋がるので、これからも応援よろしくお願いします！ (2018年9月24日 21時) (レス) id: 172c3d86d3 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉 - 続きが楽しみすぎる…！ (2018年9月24日 19時) (レス) id: cc1af6d8b8 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - やさん» コメントありがとうございます！！いや、そんなこと言ってくださるとは…ありがとうございます！完結…今のところしそうにないですがいつかしなきゃならないんですよね…(-＿-)頑張ります、応援よろしくお願いします！！ (2018年6月30日 22時) (レス) id: 172c3d86d3 (このIDを非表示/違反報告)
や(プロフ) - はじめまして。夢主さんの自分らしくて可愛いところも、歌い手さん方の優しいところも全部全部ドツボの作品です、、！完結まで待ってます（＾_＾） (2018年6月30日 21時) (レス) id: 8d18ba62e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶丸。 | 作成日時：2017年12月26日 10時
