第五十九話 ページ14
そして、あっという間に二週間は過ぎ、いよいよまふたちのライブ当日となった。
この二週間、私はニート生活に逆戻り。母親からの仕送りが消え、キヨの世話も要らなくなるくらいの報酬は貰っていたから、いつもよりは充実した感はあったけど。
仲間と共になにか活動をするというのは、こんなにも精神を支えてくれていたんだ、と実感したね。
まぁそれはさておき、今回のライブの開演は午後2時、終わるのは大体4時頃だろうと思われる。
まふから聞いているのは、五時六時くらいにはお客さんがひく頃だろうということだから、まぁそれくらいに行けば問題ないだろう。
それまで家でのんびりしていれば…なんて、そう簡単に事は進まないわけで。こういう時に限って、不幸に見舞われるのは私の中では定番なのだ。
そしてその不吉な一報は、朝9時にかかってきた、一通の電話であった。
「…もしもし」
『もしもし…！小南さん宅ですか！えっと…Aちゃんお願いしま』
「一人暮らしだから。しかも携帯だからそんな家電みたいなことしなくていいから……莉犬」
『へへ、びっくりした？わざとだよ、こな！』
「知ってたけどさ…久しぶりだね」
電話の相手は、中学の同級生。私がᵀᵂᴵᵀᵀᴱᴿを始めることになったきっかけは、彼だった。
そして彼のアカウント名は 莉犬。
昔から、「莉犬」「こな」と呼びあっている。
「で、なんでこんな朝に電話してきたの？」
『え、こな、まふまふさんのついーと見てない？まふまふさんのライブの映像、こな がやったってきいたんだけど』
急いでまふのついーとを見ると、確かに。
＜やっとリハーサルがおわったよ！なんと今回は特別ゲストとして、実況者の粉みるくさんにライブ映像手伝ってもらった！わーい！＞
という、まぁ、まふらしいついーとがされていた。
最近ᵀᵂᴵᵀᵀᴱᴿを開いていなかったせいか、通知も異常かと思われるほど来ている。
まふパワー…恐るべし。
『それで！俺いま北海道にいてさ』
「なんでまた急に」
『ちょ、こな、全然俺のついーと見てないでしょ！すとぷりメンバーで旅行！おけ？！』
「すとぷりって……え、莉犬、お前、歌い手してんの？！」
やっとこさ莉犬のプロフィールにたどり着けば、ニコニコへとぶURLと、喋ってうたいます、の文字。
私は、それも知らなかったの？！と呆れる莉犬に、
まだ本題を聞いてないのにも関わらず呆気にとられてしまうのであった。
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あ - 「つゆ知らず」ではなく「つい知らず」では？ (2019年11月23日 19時) (
レス) id: a5d39e3f52 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - 琴葉さん» コメントありがとうございます！！続き……どうなるんでしょうね！！(考えてない)後付けが得意なのでどうなるやらって感じですが、楽しみにして下さっている方がいるから頑張れるってやつです！私のモチベにも繋がるので、これからも応援よろしくお願いします！ (2018年9月24日 21時) (レス) id: 172c3d86d3 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉 - 続きが楽しみすぎる…！ (2018年9月24日 19時) (レス) id: cc1af6d8b8 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - やさん» コメントありがとうございます！！いや、そんなこと言ってくださるとは…ありがとうございます！完結…今のところしそうにないですがいつかしなきゃならないんですよね…(-＿-)頑張ります、応援よろしくお願いします！！ (2018年6月30日 22時) (レス) id: 172c3d86d3 (このIDを非表示/違反報告)
や(プロフ) - はじめまして。夢主さんの自分らしくて可愛いところも、歌い手さん方の優しいところも全部全部ドツボの作品です、、！完結まで待ってます（＾_＾） (2018年6月30日 21時) (レス) id: 8d18ba62e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶丸。 | 作成日時：2017年12月26日 10時
