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第六十四話《 まふまふside 》 ページ19

「……遅い」


「たしかに…もう5時になるね」

ライブが終わって約1時間後。

ライブは四時に終わったから、Aちゃんには五時に来るように呼んでいる。


そのLIMEに対して、彼女は、30分前には行けるかも、と元気に返してくれたのだ。

なのに。

何か彼女にアクシデントがあったのかもしれないと思い、今どこにいるの、とか、何かあったの、とか聞いてみたけど、既読すらつかない。

彼女は危なっかしいけど、お酒でも飲まなければ大事な予定を忘れるような子じゃない。

誰か変な人に絡まれてるとか、まさか乗る電車を間違えたんじゃ、とかネガティブな考えばかりが頭をよぎる。


「きっと直に来るよ。楽屋の場所とか言ってあるんでしょ?」


そう天月くんに問われ、うん、と頷きかけて固まった。


「…言ってない」

「えっ?」

「ややややばい、楽屋の場所教えるの忘れてた!!」

「はぁ?!お前、何やってんの!!」


そらるさんにそう言われるけど、本当にその通りだ。

そこまで考えていなかった僕が恨めしい。

あの子結構方向音痴なのに。

「僕っ…迎えに行ってくる!!」


「ちょ、まてよまふまふ!今さっきスタッフさんから楽屋から出るなって言われたとこだろ!」

「でも、」

「落ち着けって。そんな大事にはなってないだろ」


「そうやて、まふくん!Aちゃんだって子供じゃないんやから。大体約束は5時だったんだし!」


さかたんもそう言って僕を宥めようとする。

確かにすこし考え過ぎかもしれない。

そらるさんだって同じ気持ちだろうし、そのそらるさんが落ち着いてるんだから、僕も我慢した方がいいかもしれない。

でも。

Aちゃんは、そこからさらに30分経っても来なかった。


「そろそろヤバいかもな…まふ、小南ちゃんから連絡来てないの?」

「来てない…」

「これは何かあったんちゃう…僕らもそろそろ出ないとまずい時間やしなぁ…」


浦島坂田船の皆はスタッフさんから出てもOKの合図があったらしく、先に外に出てもらって。

楽屋には、luzくんとそらるさんと僕が残っている。

すると、会場内を手分けして探してくれていた天月くんと96ちゃんがいきなりドアを開けて入ってきた。

そして、疲れきった声でこういった。

「はぁ…っ、まふ、くん、!これっ…!!」

渡されたのは、見た事のある白いカバーの携帯電話。

画面が割れていたけど、待ち受けには僕がさっき送ったメールが表示されていた。

「これ…Aちゃんの携帯…?」

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- 「つゆ知らず」ではなく「つい知らず」では? (2019年11月23日 19時) (レス) id: a5d39e3f52 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - 琴葉さん» コメントありがとうございます!!続き……どうなるんでしょうね!!(考えてない)後付けが得意なのでどうなるやらって感じですが、楽しみにして下さっている方がいるから頑張れるってやつです!私のモチベにも繋がるので、これからも応援よろしくお願いします! (2018年9月24日 21時) (レス) id: 172c3d86d3 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉 - 続きが楽しみすぎる…! (2018年9月24日 19時) (レス) id: cc1af6d8b8 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - やさん» コメントありがとうございます!!いや、そんなこと言ってくださるとは…ありがとうございます!完結…今のところしそうにないですがいつかしなきゃならないんですよね…(-_-)頑張ります、応援よろしくお願いします!! (2018年6月30日 22時) (レス) id: 172c3d86d3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はじめまして。夢主さんの自分らしくて可愛いところも、歌い手さん方の優しいところも全部全部ドツボの作品です、、!完結まで待ってます(^_^) (2018年6月30日 21時) (レス) id: 8d18ba62e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お茶丸。 | 作成日時:2017年12月26日 10時

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