推しが離れてくれません!! (ページ13)

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hc side

すぐにジェノに言いくるめられて、やってきてしまった打ち上げ。

もしかしたら、Aヌナと隣かもなんて想像もしてたけど、現実なそんなに上手くはいかない。

俺らとAヌナたちには廊下という名のウォール・シーナのような大きな壁が立ちはだかっていて……。

ろくに話せやしない。

jm「ヘチャナ、さっきからどこ見てんの??」

hc「壁の向こうにいる天使」

jm「俺が聞いたのが間違えだったわ」

ジーッとAヌナを見る。

席をまたいで反対側では、マクヒョンが会社の方に絡まれてるみたいだけど、そんなのも気にならない。

と、その視線に気がついたのかヌナがコチラを振り返る。

眩しいアイドル笑顔で手を振れば、以前のように眩しそーうな目をして、小さく手を振り返してくれる。

と、その瞬間隣にいた男性がAヌナによるみぞおちパンチを食らう。

なにか言い合いしてるみたいだけど、聞こえないな。

そう聞き耳を立てていれば、男性がヌナの水を飲もうとする光景が目に映る。

hc「は、何あれ」

rj「どうかした??ヘチャナ」

hc「ちょっと俺行ってくるわ」

rj「は!?どこに……」

ロンジュンの言葉も聞かずに、体が自然と動き出す。

目の前には俺を見て怯えているAヌナと男性。

hc「ヌナ、ちょっと来て」

『は、え、ちょっと』

気づけば、俺はヌナの手を引っ張り店の裏に連れて行っていた。

︎︎