まるで悪魔 ページ10
「えっと。ジェミンさん？どうしたんですか？」
前にも見た光景。
そして背筋が凍るような怖い顔、怒っててもイケメンなの勘弁して欲しい…。
メイクしたい、この顔に似合うのはどの色のアイシャドウだろう。リップは若干暗めだよね…、
そんなことを考えていたら、ジェミンさんが口を開いた。
JM「なんで今日俺の事避けてるの」
「は？」
しまった。言っている意味が想像したものと違いすぎて、
普通に反応してしまった…。
「いや、えっとその一昨日…」
JM「あ、あの一昨日のやつ？」
いちいちこんなこと説明させないでくれ。私の顔はみるみる赤くなる。
JM「良かった…てっきり俺嫌われたのかと」
若干、嫌いになりそうになりましたよ、って言いたいけど言えない。
だって顔が良すぎて嫌いになれないんだもん。
「あ、じゃあもう出番ですし、ジェミンさんは楽屋戻った方が？」
JM「そうだね〜」
って言って私の手を握ったまま歩き出すジェミンさん。
ちょちょ、その手離しなさいよ。
このままじゃ手繋いで楽屋戻ることになるでしょうが！
「あ、あの手離していただいても…？」
JM「え？ダメ」
「どうしてで_」
JM「その敬語もダメ。タメ口呼び捨てしてくれたら手離してあげる」
本当にこの人が悪魔に見えてきた…。
タメ口とか恐れ多くてできないし、手繋ぐと恥ずかしいし…こんなのどっちも地獄なんですけど!?
そう思っている間にも楽屋と私たちの距離がどんどん近くなっている。
どうすべきだ…。考えろA！
「た、ただいま帰りました…」
MK「遅かったねー、あれ？ジェミナも一緒？」
JM「うん、そこら辺でずっとAが迷ってたから…ね？A？」
「はい」
JM「ん？」
「あ、うん。」
MJ「え！うん。って今言った？Aついにタメ口解禁！？」
HC「マジで言ってる！？」
JM「俺だけにね〜」
RJ「は、ジェミナちょっと話そうか」
そう言ってロンジュンさんに連れ去られて行ったジェミンさん。手を繋いで帰るか、タメ口呼び捨てするか、私の答えはご覧の通り。
流石に顔面世界遺産と手繋いで帰ってくるは無理よ！！
平然としてるけど、もう心臓バックバクよ？
あー、マジで私の老後が心配。早死はしたくないよ…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 618人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Equal | 作成日時：2023年1月1日 23時
