社会的距離 (ページ9)

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MJ「ごめんってー！」

翌日の朝、出勤すれば一昨日のことを思い出す。

「本当にありえないです。許せません」

SY「一昨日は私達も酔ってて悪気はないの！あとで何か奢るから、、ね？」

「じゃあ…許します」

MJ「んんー、可愛い！ウリキヨミー！」

そう言って抱きついてきたミンジ先輩を避けて準備をしていたら、DREAMの皆さんが入ってきた。

一瞬ジェミンさんと目が合ってしまい、すぐに目線をそらす、気まずい気まずい。

SY「んじゃ、メイク始めてくよ〜ジェミン！」

JM「え、俺今日ヌナなんですか？」

SY「私でごめんねー」

ソヨンオンニに頼んで担当を代わってもらったけど、後ろから突き刺さるような視線を感じる。

振り向かなくても分かるくらいのオーラ、絶対ジェミンさんだ。

JS「あれ、今日はAヌナなんですね」

「あ、そうなんです。オンニじゃなくてすみません」

JS「そんな訳ないじゃないですか！！Aヌナの方が嬉しいですよ！」

SY「チソン！？酷くない？」

JS「や、あのヌナそういう事じゃなくて…」

「ふふ笑ありがとうございます。じゃあ始めていきますね」

チソンさんはメイクもあまり担当したことがないけど、いつも優しく声を掛けてくれる方。

こんな一般人なんて顎で使えばいいものの！

チソンさんが終われば、次はヘチャンさん。

HC「へー、次は俺なんだ」

「ちょっと事情があってソヨンオンニが担当することになったんです」

HC「え、まさか！2人の間に波乱の展開！？」

「そんなことあるわけないじゃないですか…。第一、アイドルと一般人が付き合えるわけないですよ笑」

HC「えー俺は好きなら何でもいい派だな」

「残念ながら私は愛より仕事なので」

HC「うわ、悲し。一生独身貴族ですか？」

「はいそうです」

一生独身貴族とか言うのは嫌だけど、人生一度きりだし？

楽しんだもん勝ちだし、独身の方が縛られなくて済むじゃん？私はやりたい事やって人生終わるの！

と、自己暗示していればヘチャンさんのメイクが終了した。

「すみません、私ちょっと出てきます」

そう言ってトイレに行きたくなったので、楽屋を出る。

というのは、嘘で。

ずっと朝から痛い視線を感じるから逃げたかっただけ。
だって超怖いもん…！

軽く出番まで外歩いとこうかなってその辺をブラブラしていたら、誰かに腕を掴まれた。