社会的距離 (ページ38)

今日:34 hit、昨日:16 hit、合計:127,870 hit

・ページ38

「いらっしゃい今日も来たの？」

あれからというもの、味をしめたジェミナがよく私の家に尋ねてくるようになった。

正直アイドルとメイクの関係であるのだから、こんなこと本当はいけないんだけど…、

JM「Aに会いたくてきちゃった!」

なんて可愛く言われるものだから、結局許しちゃう。
最近は、合鍵を渡せとせがまれ渡しちゃったし。。

「ねぇ、ジェミナ」

JM「ん？」

「今日もかっこいいね」

JM「何〜いきなり？♡Aも今日も可愛いよ!」

「んー、何となく」

横で座っている彼の横顔を見つめていれば、あまりのカッコ良さに気絶しちゃいそう。

そうやって、いつものようにテレビを見たり時にはジェミンのチッケムを見たり…。

仕事上外になんて出掛けれないから、私の家で過ごすことがほとんど。

別にそれでも幸せなんだからいいけどね。

JM「俺、普通のカップルみたいに外でイチャイチャなんて出来ないし、Aの事離す気はないし、絶対に幸せにするからね」

突然、そう言ったかと思えば私と向き合った状態で座り直して、真剣な眼差しで見つめてくる。

「いきなりだね笑そう言ってくれて嬉しいよジェミナ。ありがとう」

JM「…うん、これだけは覚えておいて」

でも、私はその言葉に返事することが出来なかった。

いつか私は彼の元を離れなければいけない日が来ると思うから…。