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side 岩泉
すっかり忘れてた相原と及川の事。
気がつけば予鈴が鳴り
昼休みが終わる5分前となっていた。
「及川と恵美は愛の逃避行でもしたんじゃないの」
「冗談でもやめてくれ。」
二人がくっつくなんて聞きたくないし見たくもない。
「岩泉って恵美の事好きなんだな！」
何も知らない花巻は冗談を言い笑う。
まさかその冗談が本当なんて思ってないだろうな。
めんどくさそうだし適当に流すと
「そうだよ、岩泉のやつ恵美の事好きなんだよ」
さらっと爆弾を投げつけるかのように
上原が花巻にバラしてしまった。
「え、マジすか。」
及川もだよと人の好きな人を勝手にばらし始める上原。
事実を知ると花巻は大爆笑して腹を抱える。
「及川と好きな人かぶってるとか惨めだろ！岩泉に勝ち目なんてないな！はははは！」
なんだろうか、この無性に殴りたくなるこの気持ち。
俺だって頑張れば及川に勝てるし、多分。
「ほらはやく教室戻ろう」
上原の一言で花巻と俺はパンの袋のゴミを片付け屋上から出た。
「男ってバカね」
最後にポツリと呟いた上原の一言。
そんな一言は俺らの耳にはまだ入る事はなかった。
わ
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作者名：カッパ | 作成日時：2018年8月13日 4時
