逆巻家の妹はみんなから愛されています。 (ページ3)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:1,818 hit

Episode 3 ページ3

朝食を食べ終わると、レイジお兄ちゃんに話しかけられた。

「A、今日提出の課題終わってないですよね？」

何でバレてるんだ!?

『いや、そんなことは…』

目を逸らして、立ち上がろうとする。

「Aは嘘をつく時、すぐに目を逸らすんです。」

癖が出てしまった…

『ごめんなさい！今からやるから、怒らないで…？』

上目遣いをしてレイジお兄ちゃんを見ても、レイジお兄ちゃんは動じない。

「そんなことをしても無駄です。私が見てあげるので、一緒にやりますよ。」

レイジお兄ちゃんとは絶対にやりたくない！

バカ連呼される！

「まぁいいじゃねぇか。」

部屋に連行されそうになっているところを、スバルお兄ちゃんが助けてくれた。

「スバルは黙って部屋に戻ってください。」

「何だよその言い方！」

わおスバルお兄ちゃんが怒ってきたぞ？

『レイジお兄ちゃん、かほスバルお兄ちゃんと一緒にやる！』

「スバルとやると真面目にやりませんよね？」

『やるから！』

そう言うと、レイジお兄ちゃんはやっと手を離してくれた。

「真面目にやらなかったら…」

レイジお兄ちゃんは耳に口を近付けて、こう囁いた。

「どうなるか分かりますよね？」

『分かってるよ…』

顔が熱くなるのが分かり、逃げるようにスバルお兄ちゃんと自室に戻った。

『えっ、何でシュウお兄ちゃんが居るの？』

ベッドの上に、あたりまえのように横になるシュウお兄ちゃんが居る。

「戻ってきたのか…って、スバルも居るのかよ。」

「居るのかって何だよ！」

「うるさい。」

『まぁまぁ…シュウお兄ちゃん、何でここに居るの？』

「はぁ…分かるだろ？」

もしかして…

『…血？』

「分かってんじゃん。」

シュウお兄ちゃんは立ち上がると、スバルお兄ちゃんから私を取ろうとした。

「ちょっと待てよ。Aは、俺と勉強しにきたんだよ。」

『そ、そうそう！』

「勉強なんて、どうだっていいだろ。俺は喉が渇いてんだ。」

私を抱っこすると、ベッドに押し倒した。

『ちょっと、シュウお兄ちゃん！待って待って、やだやだ！』

「黙れ。」

私の首筋を舐めると、ニヤリと笑う。

「やっぱ甘いな…」

光る牙が見えて、ゾクッとする。

もうだめ…！