過去 ページ10
あれから私と焦凍はよく遊んだ
焦凍も私と同じように
ヒーローになる為に辛いトレーニングを
してるらしい
それでも同じ境遇の仲間がいることで
お互いその辛さを乗り越えられた
だがそんな日々もまた崩れさった
焦凍が火傷をおったあの事件からだ
いつものように私は公園で焦凍をまっていた
「あ！焦凍…！？」
焦凍の顔には今までになかった火傷の跡
「どうしたの！？痛いよね？大丈夫？」
轟「僕…俺はもうこっちの個性は使わない」
「え…？どうゆうこと？」
轟「俺は母さんだけの個性で頂点にたつんだ」
今までの焦凍とは違った雰囲気だった
「ねぇ、何があったの？私にも教えて」
私は焦凍から件の話を聞いた
あんな優しそうな人がそんなことを
仕方ないってわかることだけど
小さかった私にはショックだった
「焦凍…」
その時の焦凍の顔が怖かった
まるで人を殺してしまうかのような顔だった
私は怖くなり何も話せなかった
私と焦凍はその日は特にそれ以降話もせず
各自家に帰った
今思えば
家なんかに帰らなければよかった
・
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「ただいま…」
またこれからトレーニングかなと
憂鬱な気分で家に入った
そしたらお父さまが私の顔を見て悲しそうな
顔をした
父「すまない…お前を守ってあげられなくなった」
「どうゆうことお父さま？」
父「もう父さんはお前とは一緒にいられない…」
「なんで？私お父さまと一緒にいる！！」
父「駄目なんだ…本当にごめんな…」
それからお父さまを見ることはなくなった
大きくなってからわかったことだけど
お父さまとお母さまは離婚をしたんだ
そう私をおいていった
お父さまがいなくなった後は
トレーニングの量が倍増し
吐くことなんてあたりまえ
辛くて辛くて毎日泣いた
耐えられなくて公園に行った
でも焦凍の姿はなかった
あぁ、焦凍もいなくなったんだ
お父さまもいない
私のささえはいないんだ
小さかった私にはかなりの心の傷となった
お父さまを信じていた
でもお父さまは私をおいていった
もう何を信じればいいのかわからない
そのぐらいの時から私は他人を信じることに
躊躇するようになった
小学校上がる頃には焦凍とは完全に縁はきれたも同然
１人で休み時間に本を読んでいた私に
声をかけてくれたのがモモちゃんだった
それからモモちゃんと仲良くなり
唯一信じられる存在になった
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作者名：ティアナ | 作成日時：2018年8月17日 16時
