過去 主人公side ページ8
私の家は由緒正しいヒーロー家系だった
そんな家系で育った私は小さい頃はとても
明るく元気な子だった
「お母さま！私水中でも息ができるの！」
母「あら、そう。なら私の個性は引き継いでるようね」
お母さまの個性は鮫だ
私もその個性をそのまま引き継いだ
だけど違うのは
お母さまは鮫に変身することが可能だった
母「Aは人間の姿のままなのね…
まだ4歳…可能性はあるわ」
「私もお母さまみたいに鮫になって
水の中で悪いやつ倒す！！」
まだ何も考えてない私は呑気にそんなことを言っていた
「そういえばお父さまはどこ？」
母「庭園にいるわ」
「はーい！」
お父さまの個性は水を手からだすことができる
災害時に救助で活躍している
「お父さま！」
父「おっ、Aか！どうしたんだ？」
「私ね！水中でも息ができるようになったの！」
父「そりゃ凄い！そうだ！父さんの個性はどうだ？Aは使えるか？」
私はお父さまの個性を見よう見まねで
やってみようとする
「んーーー！でない！」
父「あちゃーーー、まだでないかぁ…
まぁ、お父さん的には個性があっただけ
良かったんだがな！ 」
「？良かったならいっかー」
お父さまもお母さまも私の個性に期待していてくれた
だけどそんな日常がある日変わった
それは五歳の誕生日を迎えた後だった
父「A…お前は水はだせないんだな？
鮫にも変身は無理なんだな？」
「んー、無理かも！」
父「そうか…大丈夫！父さんはAの見方だからな！だけどな母さんには内緒にしておきなさい」
「わかったー」
よくわからず返事をし今まで通りに過ごそうと
していた
だがそうはいかなかった
母「正直に答えなさい
Aは水は扱えるの？」
「つ、使えない…」
お母さまの圧力が凄く嘘が使える状況ではなかった
母「鮫にはなれないの？口だけでも大きくはならないの？」
「な、ならない…」
私は何の目的で個性について
聞いているのかわからなかった
お母さまが黙り話が終わったのかと
顔を上げた瞬間
『バチーーーン！！』
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作者名：ティアナ | 作成日時：2018年8月17日 16時
