ヒーローの卵 ページ47
轟のイケメン発言による
プチハプニングがあったが
落ち着きを取り戻し足首がつくぐらいの浅瀬でAは八百万と耳朗で散歩をしていた
耳「あー、なんかこうゆうとこ来ると日頃の疲れがどうでもよくなってくるなー」
「そうだねー海も凄い綺麗だし友達と来てるから尚更楽しいな」
百「Aったら可愛らしいことを言いますのね！」
「もう！からかわないでよー」
そんな女子トークをしながら歩いていたとき
耳朗には何かが聞こえた
耳「…？何か声みたいの聞こえた」
百「声ですか…？」
「声かはわからないけど遠くで何か聞こえる」
耳「何か不自然な感じの…ちょっと待っててね」
耳朗が個性を使い音を割り当てる
耳「助けてって聞こえる…」
即座に三人は辺りを見回しその声の持ち主を探す
そして海の方を見たとき
「子供があんな深瀬に！？」
耳「浮き輪がしぼんで溺れかけてる！！」
5歳ほどの男の子がかなり深い所まで流され
沈みかけている浮き輪に必死にしがみつき
叫んでいた
百「ライフセーバーの方を呼ばなくては！」
八百万が助けを呼びに行こうとした時
Aが腰に巻いていたパレオを外した
「百ちゃん、これ持ってて！」
百「えっ、A！？」
Aは八百万にパレオを渡すと海に向かって走ってそのまま海をもぐって行った
「助けなくちゃ…！！」
個性が鮫のAの泳ぐスピードは
はやくあっという間に男の子の元へとたどり着いた
子供「助けて！！おぼっ…あれ？」
Aが男の子の体を抱えたために
男の子は沈まずにすんだ
「もう大丈夫だよ、お母さん達の所に戻ろうか」
子供「うん！！」
Aは片手で男の子を支えながら浅瀬に向かって泳いだ
浜辺には男の子の両親であろう人がいた
母親「ありがとうございます！！少し目を離したうちにこんなことに…！！」
男の子の母は半泣きでAにお礼を言った
男の子本人は満面の笑みで
男の子「ありがとう！お姉ちゃんヒーローだね！」
と言った
その笑みにAめつられ優しい笑顔で
「こちらこそありがとう
そう言ってもらえると凄く嬉しいよ」
そう言って男の子の頭を撫でて
八百万と耳朗の元へと戻った
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作者名：ティアナ | 作成日時：2018年8月17日 16時
