違和感 ページ43
爆「賭けのやつ、また今度やらせんかな」
「約束だしね、いいよ」
そう言葉をかわし教室をでる
百「A帰りましょう」
「うん！それにしても今日は疲れちゃった…」
百「そうですね…私もヘトヘトですわ」
校門までの道をAと八百万が
雑談をしながら歩いていると
門の前に外車がとまっていた
「あれ？モモちゃん今日お迎え？」
百「いえ…今日は自分で帰りますの
それに私の所のお迎えの車ではないですわ…」
八百万も見覚えのない外車にとまどっていると
母「A」
車からでてきたのはAの母だった
いつもとはうってかわって
とてもご機嫌な様子だった
「お母さま…」
Aは忘れかけていたが思い出した
母に命じられた優勝の件
結果は3位だった命令にそむいてしまった
母「お友達とはここでさよならして車にお乗りなさい」
「モモちゃん…また明日ね」
百「はい、また明日…」
八百万は事情を知っているため
あまりAの母を刺激しないよう
即座にその場を去った
八百万を見送ったAは車に乗る
車は出発しても無言が続いた
母「A、今日の試合は見させて頂いたわ」
「ご、ごめんなさい！」
咄嗟にAは謝るがすぐに
母はそれを止め話を続ける
母「優勝の件はもう大丈夫よ、今日はすぐに寝るといいわ」
いつもなら説教が始まるような所でも
まったく責められることもなく
気遣いまでされた
その違和感にAは冷や汗をかく
母「あなたには失望してたわ」
「はい…」
改めて言われると結構くるものがある
唇を噛みしめてAはたえた
母「だけどこの話がうまくいけば…いえ、何でもないわ」
「話…？」
何のことかわからず疑問しかないが
あまり掘り下げようとすると
機嫌を悪くしてしまうのであえて黙った
Aはそのまま疲れのあまりに
眠ってしまった
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作者名：ティアナ | 作成日時：2018年8月17日 16時
