痛み ページ39
会場の所々から悲鳴があがる
Aの足は血で滲んでいる
「っ…！結構痛い…」
痛みに耐えながらも体操着のズボンの裾を
ちぎりそのちぎった布を傷口に強く巻き付ける
轟「そこまでするか」
「優勝する為だもん、それにヒーローならこんな怪我日常茶飯事だよ」
轟「親に言われたからか」
「それもあるよ、でも前ならそれだけだったけど今は違うの」
体勢を整え轟がだした氷を先程のように手にする
「自分自身が勝ちたいって思うの。お母さまの言いなりじゃなくって自分の意思でそうしているの」
轟「わかった…Aがそうゆう気持ちなら俺もそれに答える」
手から炎をだしそれを腕全体にまとう
「「いくぞ/よ！！」」
同時に声を発し動き出す
その様子をA組も緊張しながら見つめている
茶「Aちゃん大丈夫なんかなぁ…」
耳「出血量がひどいね」
皆不安で仕方がない
爆「…」
爆豪は無言で試合の様子を見つめている
だが一つ様子が違うといえば
組んでる腕に爪が凄く食い込んでいる
緑「かっちゃん…？」
その様子を不自然に感じた緑谷が爆豪に声をかけたがすぐに追い払れる
爆「アイツ…大丈夫か…」
そんな中Aと轟は開始直後よりも激しく戦闘をしている
「なかなか手強いね」
轟「Aもな」
「そろそろ終わりにしなきゃ…」
Aの体力は出血によりかなり消費し
気を緩めば意識が飛びそうなほどになっている
「仕方ない…」
轟「…！」
『アドレナリンラッシュ』
体には限界がきてるが
無理矢理力を引き出す
轟「その技はもう使えないんじゃ！」
「一瞬なら…なんとか！」
無我夢中に轟に攻撃をしだす
かなりスピードはあがり
轟もその対応に必死になる
轟「動きが間に合わねぇ…！」
「これで…終わりにする！」
轟の背後へと走りだし
怪我をしてないほうの足で蹴りをいれる
轟も少し遅れてだが氷を放つ
互いの攻撃が重なったとき
煙がわき観客席からは何が起きたかわからなくなった
緑「どうなったんだ！？」
茶「Aちゃん勝ったんかな！？」
会場一体がざわつく中、煙がはれ
二人の姿がはっきりと見えてきた
マ「んーと、試合結果は…
・
・
・
轟焦凍の勝ちだーーー！！」
観客が歓声をあげる
最後どのように轟が勝ったのかを
リプレイを流した
Aの蹴りは轟の氷も破壊し
轟の腕にあたった
だが次の瞬間に意識が飛びかけ
その隙に轟に氷浸けにされた
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作者名：ティアナ | 作成日時：2018年8月17日 16時
