海の女王ヒロアカ 1 (ページ16)

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恐怖ページ16

死「見たところ…そんな目立った個性の特徴はねえがな…」

「は、離してください！」

死柄木に体を引き寄せられていて
動けない

死「歯がとがってるけど…個性と直接関係もなくとがってるやつはいるしな…」

「(どうしよう…！仕方ない…！)」

Aは勢いよく足を振り上げる

『パシッ』

死「危ないなぁ…体柔らかいんだな」

振り上げた足は死柄木に掴まれて動かせない

死「傷１つもない…傷つけたくなるんだよなぁ」

死柄木はニヤリと笑いAの足を舐めた

「や…やめて！！」

Aは恐怖によって混乱しジタバタと暴れる

死「暴れんなよ…俺の手はお前の足なんて簡単に壊せるんだ…」

「…！」

死「お前…こっち側にきなよ」

「は…？」

突然のことで目を見開く

死「俺、お前のこと気に入ったよ
こっちにきたほうがいい…
お前だってこの世の中が嫌じゃねぇか？
うんざりすることだってあるだろ？」

うんざりすること

劣化個性お母さま離れていく、変わっていく友達

今までの辛い思い出がAの頭によぎる

死「なぁ？たくさんあるだろう？
お前は俺と同じ目をしている
お前なら先生も気に入る
個性だってもらえる」

「個性が…？」

死「今よりもっと強くなれる
いい個性もってるのに使わねぇやつが
憎いよなぁ？そいつを見返したくねぇ
か？今まで馬鹿にしてきたやつをもみかえせれる」

「私は…」

今まで散々お母さまに劣化個性だと
馬鹿にされた

その為に今まで苦しい訓練をしてきた

殴られもした

そういえばお母さまに言われたな

『エンテヴァーさんの所にはしっかり個性を引き継いだ子がいるのよ
あなたと違って成功作品よ』

今まで思い出さないようにしてたけど

焦凍は大切な友達だから比べられても

何も思わないようにしてたけど

思いだしてしまった今、焦凍が変わってしまった今もう耐える必要はないのかな

Aは目から涙をこぼす

死「さぁ、きなよ
こんな所にいるからお前はそんな思いするんだ。」

死柄木の手が頬をなでる

『Booom!!』

死「なんだ」

爆「てめぇ！ごらぁ！その手をはなしやがれぇ！」

「ば、爆豪君…！」

爆「鮫女！さっさと逃げやがれ！！」

爆豪の爆破によって足元が崩れ

死柄木の手が緩む

「…！」

Aは死柄木の顎を蹴りその場から離れた

死「なんなんだよ…！」