夢を見破る ＊19 ページ19
—Side:A—
部屋を出て闇雲に走り出す。
今にも消えてしまいそうな灯りの廊下を進んでいくと石造りの螺旋階段が見えてきて私は息を切らしながら2段飛ばしで駆け上がる。
登った先、見えた風景は4人の部屋がある2階のフロアだった。
｢どこに行くのが正解なんだろう…｣
“自分でやらなきゃ”という使命感から飛び出してみたはいいけど肝心な策や宛は当然あるわけもなく、急に何かを思いつくわけでもない。
素直に4人に真相を聞いてみる…？
聞いても真実を教えてくれるとは限らない…。
嘘かどうか何を隠しているかを見極めるためにはやっぱり少しでも自分で情報を探すしかない…
情報があるなら4人の部屋…？
それなら誰の部屋から見る…？
4人の中でもリーダーで1番この屋敷のことを知っているのはうらたさんってセンラさんは言ってたな…
でも、居るはずの部屋に私がいなくて、中に張本人がいて私と鉢合わせたら怪しむかな…？
そんな事を考えながら廊下を進む。
考え事をしながら、私はとある場所の前でぴたりと足が止まった。
「ここ…」
4人の部屋がある左側のフロアとは離れた右側のフロアに1つだけある扉。
以前ここのドアノブに手をかけたところでセンラさんに背後から抱き抱えられて意識を手放しちゃったんだっけ…
(あの時、センラさんなんて言ってたかな…)
“「だめですよ、ここは、大切な場所やから
君にとっても、僕らにとってもね」”
大切な場所
4人にとって
そして私にとっても…
私にとっても大事な場所なら、何かしらこの状況を打破するヒントがあるかもしれない。
そう思って扉に向き直りドアノブを握る。
鍵がかかっているかもしれないと思いつつもダメ元でドアノブを捻り腕に力を入れると、抵抗なくノブは回りギギギと鈍い音がして扉が開いた。
中はひんやりと肌寒く、明かりひとつ灯っていない暗闇が広がっていた。
暗闇に目を凝らし目が慣れてくると正面には大きな時計、天蓋付きのベットとその横には小さな机と椅子があった。
4人の部屋より少し小さめのその部屋は生活感がありどこか親近感を覚える。
机の上に本が置いてあるのを見つけて中を開くとどうやらこれは日記のようだ。
ボーン
ボーン
突然、隣の時計が大きな音を立て鳴り響き
驚きのあまり手から日記を落としてしまった。
拾おうと手を伸ばして持ち上げると
中から一枚の写真がヒラリと落ちる。
私は一瞬で目を奪われた。
「これ………私…？」
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悠永@D姫終焉章連載中(プロフ) - Famiraさん» コメントありがとうございます！😊 この頃更新が中々出来ずに大変申し訳ございません。頑張って続きを書いていくのでどうか最後までお付き合い頂けたらと思います！ (2023年4月17日 16時) (
レス) id: 41d5883f51 (このIDを非表示/違反報告)
Famira - とってもおもしろいです！！続きが気になります！応援してます！ (2023年4月12日 19時) (レス) id: 1bc63f0a03 (このIDを非表示/違反報告)
悠永@D姫終焉章連載中(プロフ) - 笹音さん» 嬉しいコメントをありがとうございます😭💕期待にお応えできる様になるべく更新頻度を落とさずに頑張りますね (2023年4月4日 20時) (レス) id: 41d5883f51 (このIDを非表示/違反報告)
笹音(プロフ) - めっちゃ気になるぅ！早く続きをみたいです！ (2023年4月3日 18時) (レス) @page12 id: bd99ba81f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠永 | 作成日時：2023年2月7日 11時
