夢を見破る ＊18 ページ18
—Side:まふまふ—
「どうか…助けてあげて、彼らを、そして君自身を…」
君が駆けて行ったドアの先を見つめ、誰もいなくなった部屋に1人呟く。
さて、僕の役割も終わったし4人に見つかる前にサッサと帰ろう。
自分もAと同じように扉から出ようと
扉に向かって足を前に出して
それから
自然に足が自然に止まった。
背後から感じる唐突な強い殺気に動くことすらままならない。
「誰が誰を助けるって?」
聞き馴染みのある声に振り返ると視線の先、奥の部屋へと続くドアに腕を組んでもたれかかった緑の悪魔がいた。
部屋の明かりがギリギリ届かないそこから翠眼がこちらをジッと見つめている。
「うらたさん…」
名前を呼ぶと革靴をコツコツと鳴らしてこちらに近づき
貼り付けた笑顔で悪魔は僕に語りかける。
「久しぶりだなぁ、まふ。会えて嬉しいぜ?」
フレンドリーに、やたら親しげに話しかけてくるうらたさん。
彼の見せる表情•言動とは裏腹に何か内に別の物を秘めている気がして
その不確定要素が僕にはそれはそれは不気味に感じた。
「でも可笑しいよなぁ…?坂田に聞いてもまーしぃに聞いてもセンラに聞いても、誰もお前を呼んでないって言うんだ。どーして城にまふがいるのか……説明してもらおうか」
予感は的中し、話始めの笑顔はどこへやら。
一変し最後の方は真顔でうらたさんに詰め寄られる事となる。
ハンパじゃない圧を感じてどうやってこの状況を切り抜けるか頭をフル回転で模索していると、黙っていたうらたさんが急に吹き出して僕に問いかけてきた。
「まぁ、あらかた分かってんだけどな。そらるさんに言われてここに来たんだろ?」
「……それは違うよ」
唐突に相方の名前が出てきたことで動揺を隠しきれずピクリと反応してしまったが、改めてハッキリと否定する。
一度声に出してしまえば中々落ち着かない。
感情の昂りを抑えるように一度深呼吸をして自分自身に落ち着くよう言い聞かせる。
僕がここにいる理由、僕の思い
目の前の君に伝わる様にと見据える瞳に力を込める。
「僕は、自分の意思でここに来た。余計なお世話かもしれない、けど僕は、僕の友人とその主人を助けたい。君らは”解放”されるべきだ。」
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悠永@D姫終焉章連載中(プロフ) - Famiraさん» コメントありがとうございます！😊 この頃更新が中々出来ずに大変申し訳ございません。頑張って続きを書いていくのでどうか最後までお付き合い頂けたらと思います！ (2023年4月17日 16時) (
レス) id: 41d5883f51 (このIDを非表示/違反報告)
Famira - とってもおもしろいです！！続きが気になります！応援してます！ (2023年4月12日 19時) (レス) id: 1bc63f0a03 (このIDを非表示/違反報告)
悠永@D姫終焉章連載中(プロフ) - 笹音さん» 嬉しいコメントをありがとうございます😭💕期待にお応えできる様になるべく更新頻度を落とさずに頑張りますね (2023年4月4日 20時) (レス) id: 41d5883f51 (このIDを非表示/違反報告)
笹音(プロフ) - めっちゃ気になるぅ！早く続きをみたいです！ (2023年4月3日 18時) (レス) @page12 id: bd99ba81f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠永 | 作成日時：2023年2月7日 11時
