Diabla姫と悪魔執事【u/s/s/s】 (ページ8)

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2度目の夢＊3 ページ8

門が開いた
先程まであんなに力いっぱい押してもビクともしなかったのに。

門はギギギィと鈍い音をたてて開いていく
私は自分一人が通れる道幅を確保し無事に屋敷の内側に入ることが出来た。

改めて大きなお城を見上げる
なぜだかここに来るのが初めてでは無い気がする。

ボーッとお城を見ていると後ろでガシャンと大きな音を立てて門がしまった

その音に肩が大きく跳ねる。

後ろを振り返ると門の外は霧がかかり先程通ってきた道は見えず、微かにジャックオーランタンのオレンジの灯火が見える程度になっていた。

“進むしかない”

私はお城に向かって赤いカーペットの敷かれたコンクリートの道を歩き出した。

霧がかかっていて前が思うように見えない。

お城に近づくにつれて何だか胸の辺りに違和感を覚える。
心做しか胸がドキドキして、呼吸が浅くなっている気がした。

長い一本道をそろそろ渡り終える、胸を押さえながら
前方を見ると、霧の向こうに正門だろうか、先程の鉄格子の門よりは小さいが玄関のような作りの場所が見えてきた。

(もう少しだ…)

ゴールが見えたからか気持ちが少し軽くなった
先程から感じていた胸の違和感も少し薄れた気がする。

目を瞑り、深呼吸で呼吸を整える。

再び目を開けた先に私は思わず息を飲んだ。