Diabla姫と悪魔執事【u/s/s/s】 (ページ42)

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エロスな愛＊11 ページ42

予想だにしていなかった要求に私は一瞬思考が止まる

志麻さんは白い肌を赤らめて少し睨むようにこちらをジッと見ていた

「えっと……そんなことでいいんですか…？」

私がそう聞くと返事をせずそのままこくりと志麻さんは頷く

志麻さんが私のことを知りたがっている
何のためなのかは分からないが、必要なことなのだろう

なにより他でもない志麻さんからの提案
私と彼との距離が少し縮まったような気がして嬉しかった

「いいですよ、何から話しましょうか」

それから私達は2人でたくさんの話をした

私の世界のこと

美味しい食べ物

好きな飲み物

両親のこと

兄妹はいないこと

習い事

学校のこと

拙くて要領の悪い私の話を志麻さんは止めもせず、時々合図ちや質問を交えながら話を聞いてくれる

志麻さんは特に学校のことに対し反応を示していた
魔界には学校がないらしい

「人間は勉強するためだけにわざわざその学校?ってとこに行くんやな、ﾒﾝﾄﾞｸｻｿ…」

行ったことも見たこともない学校を想像してげんなりしている志麻さんを見て、思わず笑いが込み上げる

「そうでもないですよ、友達がいるし、クラスにはいろんな人がいて楽しいです」

「友達ねぇ…魔族には”友達”って縛りがないからよく分かんねぇな」

どうやら魔界には友達って概念もないらしい

志麻さんはピンと来ないようで腕を頭の後ろに組んで前後にユラユラ揺れている

友達って改めて考えると定義が曖昧で難しいな、と思いながら私が思う友達が何なのかを一生懸命伝える。

「友達って深く考えることでもないですよ、ただ一緒にいて楽しいとか落ち着くとか『好き』とかそーいう大雑把でもいいんです」