Diabla姫と悪魔執事【u/s/s/s】 (ページ34)

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エロスな愛＊3 ページ34

頭上でセンラさんとは違う男性の声がした
私は声の主を確認するべく見上げ

そして息を呑んだ。

紫の髪をセンター分けにした端正な顔立ちの男性がそこにいた。
私から見て右側の目の下には特徴的な泣きぼくろ、さらにその下には紫色をした光沢のある鱗のようなものが3つ連なっている。

アメジストのような輝きを放つ彼の瞳に吸い寄せられるようで目を逸らせない。お互いに見つめ合う形となる。
時間としては一瞬だったと思うが体感ではかなりの間動けずその間ずっと彼の綺麗な瞳の中を見つめていたように感じる。

やがて彼の方から目を逸らし、少しムスっとしたような不機嫌そうな声で

「そんなジロジロ見んなや」

と私に悪態をついてきた。

「あ…ごめんなさい」

確かに初対面の人をジロジロ…というかガッツリ見つめるのは良くなかったなと素直に反省し、彼に向き直って謝る。

謝られたことに対し想定外だったのか紫の彼は目をパチクリとさせた後に髪を掻きながら大きなため息をついた。

「もうええよ、それよりここから早く出るぞ」

“ねずみ、怖かったんだろ”と紫の彼は小さく呟く。

その言葉に私もコクンと首を縦に振って頷いた。