Diabla姫と悪魔執事【u/s/s/s】 (ページ33)

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エロスな愛＊2 ページ33

センラさんの部屋から出て階段を下る。
一応センラさんの書いてくれたメモは持ってきた。

私はこの世界でどれくらいの時間寝ていたのかが分からない

センラさんがこのメモを残してくれていた時には食堂に居たと思われる志麻さんという方が今も食堂にいるとは限らない。

そして、向こうは私の顔を知っていたとしても私からしたらほぼ初対面に等しい。
もし仮に違う人に声をかけてしまったとしてもメモを見せれば志麻さんのところへ連れて行ってもらえるかもしれない。

そんな事を考えながら歩いていると食堂に到着する。

3年前に一度訪れたがその時と変わった様子はない。
中は広く、大きなダイニングテーブルと5脚の椅子。
部屋の奥に2部屋あり、1部屋は厨房、もう1部屋は食糧庫となっていたはず。

ダイニングテーブルのある広間に志麻さんの姿はなかった。
続いて厨房を覗くもそこにも誰もいない。

(行き違いになってしまったのだろうか…)

もう一度センラさんの部屋の方へ歩いてみようかと
頭を悩ませているともう一つの部屋から微かに物音がした。

厨房を出て恐る恐る食糧庫の扉を開ける。

しかしそこに期待していた人の姿はなかった。

物音は聞き間違いだったかなと落胆し部屋を出ようとした
その時、自分の足元を何かがすごい速さで通り抜けた。

「えっ…何っ！？」

動き回っていたその物体が止まり、
食材庫のランプが足元の生物の正体を照らす
その正体はネズミだった。

「ひっ…！？」

驚いて硬直した体を無理やり動かそうとする
足がもつれて私は後ろに向かってバランスを崩した。

来るはずの衝撃に備えて目をギュッと閉じる
しかしいくら待ってもその衝撃は来なかった

代わりに床では無い何かにもたれるような形になる。

「……何してん」