Diabla姫と悪魔執事【u/s/s/s】 (ページ23)

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プラグマな愛＊2 ページ23

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目覚めた私が見たのは自分の家の天井ではなかった。
目に入るのは深い紅の天井。

(どうなってるんだろう…ここはどこ？)

体を起こそうと力を入れてみるが上手く起きれない。
ベッドシーツが擦れる音だけがする。

「お、やっと起きたん?」

少し離れた場所から男性の声がした。

起き上がって確認したかったが動けないため、その方向に首だけ向けると
カフェに置いてあるような小さな机と、椅子に腰掛けている男性の姿が目に入る。

ヤギのようなツノを生やし、黄色の髪をした男性が眼鏡をかけ本を読んでいた。

(階段の前にある絵画を見てた人だ)

その横顔には見覚えがあってすぐに同一人物であることが分かる。

男性は本に栞を挟み、眼鏡を外して
机の上に本と一緒に置いた。

組んでいた長い足を解いて席を立ち、
こちらにゆっくりと近づく。

ベッドの縁に腰かけ、

「ご機嫌はいかがです?お姫様」

ニコリと笑う。

突然のお姫様呼ばわりと端正な顔立ちに言葉が出ない。
私の返答を気にしてないのか

「からだ、起こせます?ダメそうなら首を振ってください。起こして差し上げますから」

と聞いてきた。

私が言葉に詰まっていることを察してくれたのだろう。
素直に私は首を振った。