【3年A組】先生、私手伝います。【2】 (ページ6)

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「あんた達に何が分かんの！？
澪奈の何が分かんの！？結局薬なんてやってなかったし！
情報に踊らされて、追い詰めたのはあんた達じゃない！」

そう叫ぶ彼女に反撃する者は誰もいなかった。
私は手に入れていた力を緩める。

「なんで死んでまで澪奈が悪口言われなきゃいけないの！
…許せない。

絶対！許せない」

「さくら…」

「でも、…」

間を置いて、ゆっくりとさくらは言った。

「1番許せないのは、私だ…」

さくらは鼻をすすると手紙をぎゅっと胸に
抱いた。
澪奈、お前のメッセージ、さくらに届いたみたいだぞ。

「私は…澪奈を被写体としてしか見てなかった。
先生の言う通り、澪奈が手紙を書いたのは…ちゃんと意味があった」

友達になれない。
その『なれない』の字の部分が滲んでいるんだと
さくらは言う。

「手紙を書いたのは、違うんだよって伝えたかったから。
本当はずっと友達だよって…伝えたかったから。
私はそれに気づけなかった。気づこうとしなかった。…怖かったから。

私も澪奈みたいに…皆に無視されるのが怖かったから」

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