続き ページ9
其れなら気を付けるのじゃよ、
紅葉は そう云った。
Aは「如何してですか?」と問う。
「当たり前じゃろう。鴎外殿は
襲い掛かるか…」
「嗚呼…成る程」
「大丈夫ですよ姐さん。俺が居ますから」
中也の其の言葉に紅葉は暫く目を見開いた。
そして数分後、ふっと目を細め口角を上げると。「そうかえ。では頼んだぞ」とだけ呟いた。
書類整理をしなければならない為 部屋に戻ると背を向けた紅葉を見届けたあと中也とAは
再び歩き出した。首領の執務室へと。
「御免ね…迷惑掛けて…」
「ンなこと思ってねえよ。手前は黙って俺に守られてりゃ良い」
「…うん。有り難う」
.
.
.
「中原と幸田です。
緊急の用事で此処に」
其の言葉を数度 繰り返したあと、やっと辿り着いた先は
フレンチ・ドアの前。
中也は1度 抱えていたAを地面に降ろすと其のフレンチ・ドアを数度 叩いた。
「首領。中原と幸田です」
普通なら此処で「良いよ」などと云う返事が来るのが当たり前なのだろうが
ポートマフィアは特殊だった。中也はフレンチ・ドアの向こうから聞こえて来た声を
耳にし乍ら首領の許可を待たずに扉を開けたのだ。
何故か。理由は簡単である。
「首領。失礼します」
「エリスちゃん、御願いだよ! ね? ちょこっと! ほんの一瞬‼
さっと着るだけで良いからさあ…」
「い! や! よ‼ 絶対に いーや‼」
泣く子も黙るポートマフィアの首領、森鴎外が【妻】である幼女エリスを
ドレス両手に追い掛け回していてフレンチ・ドアをノックするだけでは何時も気付いて
呉れないからである。
「ちゅーや…今後の ぽおとまふぃあ、大丈夫かな…」
「嗚呼…俺も…そう思う…」
そう。森鴎外は皆様 御察しの通り
Aは中也の手を弱々しく握ったあと「首領、」と声を掛けた。
「お取り込み中 失礼します…少し御話したいことが…」
「……あ」
「…あ」
「「…………」」
ポートマフィアの御約束だ。
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天津川 愛梨(プロフ) - ビスマス.Biさん» ありがとうございます…！皆様のコメント、めっちゃ嬉しくて泣きそうになりながら読んでます。来週か再来週あたりまでには頑張って再開できるように、今ちょっとあるネッ友に相談に乗って貰っておりますので…はい、頑張ります…！ (2018年5月13日 13時) (
レス) id: 79151c8825 (このIDを非表示/違反報告)
ビスマス.Bi(プロフ) - コメント返信ありがとうございます！休業気負わずにしてください！！これくらいの年齢だと心身ともに負担がとてもかかるので休めるうちに休んでください。かくいう私も経験者ですが。私は閲覧者の一人として逃げも隠れもいたしませんのでプライベート頑張ってください！ (2018年5月12日 23時) (レス) id: 3b22b6b168 (このIDを非表示/違反報告)
天津川 愛梨(プロフ) - 酒夜月さん» うん！又長くなるから、今日か明日か明後日か…(笑) まあ成る可く頑張る！楽しみにしといてw (2018年5月5日 21時) (レス) id: 79151c8825 (このIDを非表示/違反報告)
酒夜月(プロフ) - 天津川 愛梨さん» やった！有難う(*´▽｀*)楽しみにしてるね(^^) (2018年5月5日 16時) (レス) id: 5d4c43be81 (このIDを非表示/違反報告)
天津川 愛梨(プロフ) - ビスマス.Biさん» 勿論良いですよ！了解です！酒夜月のあとになるので遅くはなりますが、気長にお待ちください！リクエスト有り難う御座います！ (2018年5月4日 21時) (レス) id: 79151c8825 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天津川 愛梨 | 作成日時：2018年4月29日 18時
