【3年A組】先生、私 手伝います。

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『鳴海 A。今すぐ職員室に来なさい』


女との沈黙が続いていて
暇だなとか思っていると、そんな放送が耳に入った。
呼び出し…まあ大方昨日の事件のことについてだろう。

悪くて退学、よくて停学処分。
でも今回は人を救ったということになっている。
私的にはそんなつもりはなかったが教師達も鬼ではないはずだ、きっと停学処分だろう。





「あー、だりぃ」

「呼び出し…昨日のこと、ですかね」


「だろーな。まあ行ってくるわ。てめェもそろそろ教室戻れよ、
単位とかあんじゃねえの」

「う、うん…」


気をつけてね、そういう彼女に「ただ職員室行くだけなんだから気をつけろも
クソもねえだろ」とだけ返して私は校舎の中へ入っていった。







そして場所は変わり職員室。
私はノックもせずに「ちーっす」と適当に挨拶を済ませて
担任の元へと向かう。

まあ私がこういう事件を起こすことは意外と多かったりするので
この態度の悪さについては誰も突っ込まない。
何かの紙と睨めっこしている担任の横に立った。それに気づいた担任は視線を
こちらに向ける。私はそれを見てから口を開いた。




「なんか用っすか」


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