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「ん…」
目を覚ました。
いつもの私の部屋ではない。
それなら…ここはどこだ、そう考えた瞬間 先程あった出来事を全て思い出し
思わず勢いよく身体を起こす。
「いッ、!?」
「あ…!駄目だよ!まだ寝てて!」
誰かに再びベッドに戻された。
女だ。私は軽くだが睨んでやる。
「余計なことを…」
「Aちゃんは女の子なんだから、自分の身体を大切にしなきゃ駄目だよ。
只でさえ怪我してるんだから」
「チッ…」
舌打ちをかます。
「っつーか、私てめェに名前教えたっけか…?」
「え?ああ…そりゃ誰でも知ってるよ。結構 有名なんだよ?
Aちゃん。前も警察沙汰になるレベルの事件、起こしてたでしょ」
「…」
「ふふっ。最初は怖かったけど、Aちゃんが守ってくれたから
怖くなかったよ。…ありがとう」
「……誰も聞いてねェよ」
お前の気持ちなんて。
そう言葉を続けて私は起き上がり、ベッドから出る。
「え!?だ、だから駄目だって!」
「手当ては感謝する。…が、今後一切私に話し掛けてくるな。
いいな」
「…!」
私は自分の手荷物だけ持って
壁を伝いながら彼女の家を出た。
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夜桜 雨(プロフ) - 白桜姫さん» 読んでくださってありがとうございます!楽しみと言って頂き嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2019年1月20日 22時) (レス) id: 79151c8825 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - めっちゃ続き楽しみにしてます! (2019年1月20日 21時) (レス) id: 65e85aeb0b (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 雨(プロフ) - 恋契*sub*さん» 初コメありがとうございます!今年受験生なので更新速度はかなり遅めですが、頑張ります!これからもよろしくお願いします! (2019年1月18日 22時) (レス) id: 79151c8825 (このIDを非表示/違反報告)
恋契*sub*(プロフ) - 来ました〜!すごく臨場感溢れる小説で続きにワクワクしてます! 更新頑張ってください♪ (2019年1月18日 21時) (レス) id: b4121c8d82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜 雨 | 作成日時:2019年1月16日 22時