【3年A組】先生、私 手伝います。

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「じゃあ、諏訪」


先生が宇佐美から視線を外して
諏訪を指摘する。
少しの間 考えた彼女は小さく呟くように言った。





「…警察沙汰になったヤツがいる」


「てめッ、喧嘩 売ってんのか？」

「はい甲斐 静かに落ち着いて座ろうか。諏訪も喧嘩 売らない」


私が彼を制して諏訪に言うと
諏訪はチッと軽く舌打ちをした。




「甲斐が起こした傷害事件か…
まあでも確かに それも関係なくはない」



そう言いながら笑った先生は
誰も座っていない、とある席の前に立った。
…その席の机を持って勢い良くガンッと地面に降ろす。

周りにいた数人の生徒がビクリと肩を揺らした。





「君達も…分かってるはずだ。
でも、…答えたくない」

「…」


澪奈…
私はその席を見つめていたが次第に辛くなり
視線をサッと逸らした。




「…澪奈のことですか」

さくらが言った。
小さな声だったが静かな教室にはかなり響き渡った。




「景山澪奈が、自 殺したことですか」



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