君に一番のキラめきを

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龍馬side.




初めて彼女を見たとき、キラキラと眩しい笑顔にキラめく瞳…。



とにかく光輝く子やなと思った。




彼女がプロに入る一年前に俺はすでにこの世界にいた。



当時は本当にうるさかった。どの番組でも水瀬、水瀬って…、バカの一つ覚えみたいに。




正直、最初はめちゃくちゃバカにしとった。




でも、実力はどうやら本物らしく…打撃でも守備面でも大活躍。




ド肝を抜かれたわ…あんなにちっちゃい体でようやっとるわ…ホンマに。




でも、いつの日からか…姿、名前も全く見んくなってしまった。






やっと表舞台に表れたもと思ったら、まるで人が変わったかの様に輝きを失って…あのキラめいとった瞳も全く光がなかった。





それは、カープに来たときにはもっと酷くなってんねん。
ホンマにどないしたん？って誰が見ても思うくらいに。






あの誠也でも気づくくらいやから相当やろ(失礼)






明らかにおかしいもんやから、元チームメイトの長さんに何かあったんですか？って聞いたけど…。




｢俺からは何も言えない｣





この一点張りや。






長さんは見たこともないくらい顔をしかめてそう言うもんやから、相当ヤバいんやな…ジャイアンツって思った。





そのあと、長さんはこう小さく呟いた。






｢…半分は俺のせいかもしれん｣




｢え？｣




｢俺がジャイアンツから出ていったから…Aちゃん…ごめんね…本当に…｣




｢ちょ、長さんが出たくてでたわけじゃ…｣






"でもっ！……彼女の輝きを奪ったのは俺だ。困ったときは必ず助けるって…約束したのに…"







約束を破った俺のせいだ…弱々しい声でそう言った長さんの姿を見てかける言葉が見つからなかった。






｢………長さん……｣





｢お願い…龍馬…Aちゃんを助けてあげて？｣





｢お、俺…で…良いんですか？｣





｢ああ。困ったら誠也や野間、キクに広輔…そして俺に頼っても良い｣







"俺はもう一度、一等星のように眩しくキラめくAちゃんが見たいんだ"







長さんの真剣な表情を見て、俺は断れるはずがなかった。







なんなら、俺だって見たいんや。





見る人全てを虜にする、柔らかな光を放つAちゃんの姿をもう一度。







いや、ずっとずっと…永遠に。









...

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