若鯉ちゃんはバンドリーマー

＊ ページ8

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｢やったー迷子にならんかったー！｣




｢お疲れ様、Aちゃん｣




｢あ、A到着したとこ悪いんだけど今日は坂本と二遊間な｣





｢緒方監督それはないですよ…｣





いつもはサードか、レフトですから。たまにキクさんの代わりに守備変わることあるけど、





いきなりセカンドであの危険人物の坂本勇人とですか、嫌です。






｢お前が守ってる間は大瀬良がピッチャーだから心配するな｣




｢え、大地さん本当に？｣





｢うん、バック頼みますよAちゃん｣




｢はい、大地さんの為なら例え火の中、水の中っ…｣




大地さんへの強大な愛をしゃべっていると思い切り頭を殴られた。







｢ほー、そんなに俺と二遊間組むんが嫌なん？｣




｢げ、坂本勇人っ！この人どこから湧いてきたの！？｣




｢俺歳上やからな｣




｢私、広輔さんか、キクさんと二遊間組みたかったなー｣




｢ホンマに腹立つ｣





うわー、怖いよーと大地さんの方に逃げる。





怖いねーと大地さんはさっき殴られたところを撫でてくれる。優しい大地さんとは大違いだね坂本勇人。





｢大瀬良、そこの小娘を出してくれへん？｣




｢ごめんなさい、さすがに坂本さんの頼みでも無理ですね。大事な彼女なんで｣





｢はっ？彼女？｣





｢嘘です。ほら今のうちに広輔さんのとこ行きな｣





｢大地さん流石っ！ありがとうございます｣






あっ！と叫ぶ坂本勇人にあっかんべーっと舌を出しながら私は広輔さんの方に逃げた。





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