天下トーイツA to Z☆ ページ47
、、、
4点差…と思ったらまた1点取られて、それでも諦めない私達はまた、2点取って…。
最終回へ。点差は3点でひっくり返せない点差じゃない。
私達は気づけば勝手にベンチの前で輪を作って円陣を組んでいた。
｢A、一言宜しく｣
迎コーチがそう言って私の肩を叩いた。
この場合、何を言うのが正解なのかわからないけど、とにかく士気が高まるような言葉を…
｢…この回で試合を決める…絶対に勝つっ！｣
｢｢おーっ！｣｣
3点差でサヨナラ決めるとかちょっと大胆発言だったかもしれないけど、たまにはいいでしょ？
さぁ、ビシバシいこうか。
最初のバッターは曽根さんだけど、塁に出ることは出来ず、
1つ、赤いランプが点灯してしまう。
今日は初ヒットを打ったからか、いつもより打てなくて悔しそうな顔をする曽根さん。
そして、球場もため息に包まれる。
｢次、野間さんだろ…ないない…｣
｢ちょっと…誠也さん冗談でもそんな事言わないでくださいよ！｣
そんな心が曇ったままじゃ打てないし、この球場にわざわざ足を運んで来てくれた皆さんを笑顔にできない。
｢峻祥さーん！ヒット一本頼みますよ｣
｢どんな形でも塁に出ればええんやろ｣
独り言のようにそう呟いて峻祥さんは打席に向かった。
そうですよ、例え綺麗なヒットじゃなくても塁に出ればこっちのもんですから。
プロ野球選手が挫ける…ましてや諦めるなんてあってはならないことですからね。
峻祥さんはリプレイ検証の結果アウトがセーフになって塁に出て、続くバティがヒットでチャンスを作った。
そして、バティに代走で私。
｢バティ、ナイスバッティング！｣
｢チームのためにネ！｣
バティはそう微笑んだ。可愛いな相変わらず。
次のバッターは丸さん。
天下を取りにいくならこの試合、ここまできたら絶対ものにしたいっ！
最終的に天晴れな結末にしたい、古今東西駆け抜けて…皆に愛を夢を…
捧げたいっ！
丸さんが打った瞬間、私は外野の頭は越えたと思ったからホームまで無我夢中で走った…
けど、球場の大きな歓声…どよめきでボールはスタンドに入ったんだと分かった。
同点に追い付くのは時間がかかったけど、逆転するのは…サヨナラ打は一瞬だった。
日本全国へカープの強さを知らしめた
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かぴばらみかん(プロフ) - はちみつりんごさん» コメントありがとうございます！バンドリに興味を持ってもらえて、いつもこのお話を読んでいただけて嬉しいです。バンドリは誰でも気軽に始められるのでよろしければ！このお話もよりよいものにしていけるように頑張りますね！ (2018年9月18日 19時) (
レス) id: 17713ec5a3 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつりんご(プロフ) - 初めまして！とても面白くいつも読ませて貰ってます！バンドリはやった事が無いのですが興味を持ち始めました...！ (2018年9月18日 17時) (レス) id: f43320d445 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴばらみかん | 作成日時：2018年8月18日 14時
