若鯉ちゃんはバンドリーマー

SURVIVOR ねばー ぎぶあっぷ! ページ46

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ねばーぎぶあーっぷ！



7点差？そんなことで諦めるわけないじゃん。




広輔さんが三振で1アウト、ランナーなしでアツさんに回った。





初回、2回と嵐のように点を気がつけばたくさんとられてた。






でも、投手である限りは絶対点は取られる…たまにはたくさん失点を許してしまう時もあるよ。




私はベンチの端にいる岡田さんの隣に座る





｢岡田さん、たくさん失点した日は…とにかく進むしかないんですよ、私もそうでしたから｣




｢…とにかく進むしかない…か｣





｢プロ野球人生は甘くないんですよ！｣








なんて、笑えば当たり前でしょ？それくらいは分かるよ！なんて怒られたけど笑







ありがとう、励ましてくれて。そう言って岡田さんはベンチの前の方へ向かった。






泣きたい時は泣けばいいし、怒った時は全力で怒ればいいよ。








アツさんがツーベースヒットを放って二塁上でガッツポーズする。





それと同時にマツダスタジアムも大いに盛り上がってくる。





ほら、嬉しかったらこんな風に喜べばいいし！




我慢するのは体に毒ですから、何もかも吐き出せばいいんですよ。何て、私が言える事じゃないんだけどね。




nextはピッチャーの打順だけど、曽根さんが入る。







いつもよりも何となくだけど、表情が固く体もちょっと縮こまってる。







ダメですよ、そんなに縮こまってるとうまく体も動きませんから。







｢曽根さーんっ！リラックスして、今日の練習の事を思い出してください｣






ベンチの前に出て大声でそう叫ぶ。カープファンの声援に負けないように全力で、






すると曽根さんは驚いたようにこっちを向いた。けど、私がにっこり笑えば肩の力が抜けたのか、顔の表情が柔らかくなった。






大丈夫、歩けないなら…歩き方を忘れたりしたら、後ろから私が背中を押してあげますから。




何度でも、怖くて前に踏み出せない時もね。







せーーのっ！






夢のてっぺんまでお互いに助け合って、こっちだよって手を取り合ってね！






支え合いながら、どんな事情でチームに入ろうがカープの一員になれば仲間だと許し合いながら






"これは大きい…外野の頭を越えるか、越えるか…越えたっ！右中間を破ったぁー。曽根プロ初ヒット"






ちゃちゃちゃっと拍手でおめでとうと、ありがとうをファンの皆さんに言うまでは、






皆で目指すよ最高の頂を！









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