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走り始めたばかりのキミに ページ39

、、、


果てしなく続くこのプロの道…に、1つだけ、たった1つだけ決めたことがある____








未来を変えたい?それなら今を変えればいいだけだよ。






プロ野球選手になって初めて一軍でエラーした日、祐輔さんにそう、笑って言われた、






大丈夫、俺が抑えるから。









あの時の祐輔さんはとても頼りがいのあるピッチャーで、





あの一言でどれだけ、私の心が救われた事だろうか。









でも、祐輔さん…。今の貴方はとても頼れる存在じゃない。





八回の裏カープが三点をリードしてるとき。





祐輔さんはマウンドに上がった。あの日のような貫禄もなく、疲れきっていたそんな感じに見えた。






祐輔さん、貴方は去年ここであったことを思い出しているのかもしれない、



悪夢のハマスタ3連戦を。





先頭バッター、次のバッター…とポンポンとヒットを打たれて気がつけば満塁。





珍しくファーストを守ってた私。ピッチャー交代のアナウンスがされたときマウンドに行って、祐輔さんにこう話した






「祐輔さんは…踏み出せませんでしたね。自分を、未来を変える一歩を」



祐輔さんは驚いた表情をしたけど、何も言い返さなかった。




「A、今の言い過ぎだろ…」



キクさんにイライラしてピッチャーに当たんなよと言われた。





けど別にイライラしてる訳じゃない。







いつかあの場所を…日本一の景色を…貴方となら見れる気がしたのに。




今の貴方とはそんな気は…しないんだ。





私が不甲斐ないからっ…祐輔さんにあの日と同じような笑顔にさせることが出来ない私が悪いから。





瞳の奥にある強い…涙というなの光が溢れてくる…。






「私を変えてくれたのは、祐輔さんなのにっ!私は祐輔さんに何も返せてないっ…」





マウンドの周りに集まってる皆が涙を堪えきれない私の背中をさすってくれたり、




心配してくれた…でも、一人だけすごい顔して私を睨む人がいた。




バチっ____





軽く頬を叩かれた。





「アホっ、まだ試合は終わってへんやろ。お前の野球人生もなんもかも終わってへん!」








龍馬さんは今まで声を荒げて怒ったことなんてなかったのに…。





龍馬さんの声で私の涙はピタリと止まった。





「大体、お前はプロとして走り始めたばかりやろ」





今はまだ、借りを返せんでもええやん




笑えアホ、泣くなアホ…





彼はそう言って守備位置に戻った







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かぴばらみかん(プロフ) - はちみつりんごさん» コメントありがとうございます!バンドリに興味を持ってもらえて、いつもこのお話を読んでいただけて嬉しいです。バンドリは誰でも気軽に始められるのでよろしければ!このお話もよりよいものにしていけるように頑張りますね! (2018年9月18日 19時) (レス) id: 17713ec5a3 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつりんご(プロフ) - 初めまして!とても面白くいつも読ませて貰ってます!バンドリはやった事が無いのですが興味を持ち始めました...! (2018年9月18日 17時) (レス) id: f43320d445 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かぴばらみかん | 作成日時:2018年8月18日 14時

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