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「スタメン落ちした氷川です」
「スタメン落ちした西川です」
別にスタメン落ちは初めてじゃないから驚く事もないんだけど、
昂也が先発だったから、私は援護して勝ちをつけてあげたかったなーなんてね。
「にしても、初ですよね?私達二人ともスタメン落ち」
「大抵どっちかはスタメンやんな」
「なんかすごく違和感があります」
「しゃーないやろ、落ちたんやからな。今日の自主練いつもより振っとくか?」
「そうですね、なんか…久しぶりにスタメン落ちたんで、体を動かさないと鈍るというか…」
いや、体を休めることも大事なんだけど、やっぱり野球が好きだからさ、野球をやりたくてウズウズしてる。
「代走、代打、守備…全部きてもいけるようにしないといけませんね」
「まぁ、俺は守備固めでは出れへん。守備固めならAや。代打なら俺」
「な、何その自信…。天才くんはやっぱり人と違うんですね」
「本物の天才に天才言われてもただの嫌味にしか聞こえんわ」
アホ、そう言って龍馬さんは私の頭をぶった。
今日、峻祥さんの代わりの、私の代わりに出てるんだからちゃんと打ってくださいよ!まっちゃん!
…
試合は早くも9回に入っている。
2点差、案の定私は龍馬さんの言う通りで守備固めとして途中出場して、今はサードを守ってる。
レフトは下水流さんに変わっていて、ピッチャーも抑えのザキさんで完全に勝ちをとりにきていた。
でも、ここはあのハマスタ…鬼門、恐怖のハマスタで、
2点差なんて、こんなにも残酷に、あっさりと追い付かれてしまうのだ。
まだ、今日は同点だったからいいとして…延長にはいる。
ビジターの延長は、負ける確率がぐんっと上がる。表の攻撃が不利になるし、あのハマスタだから、余計に。
10回の表、アツさんからの打順で、次は
私、龍馬さん(ピッチャーの代打)とスタメン落ちコンビが続く。
「A、お前が決めろ…、俺は絶対塁に出るから。お前の一振りで勝負をつけろ」
「そ、そんなっ…私じゃ、無理ですよ…」
「恐れるな…、大丈夫Aなら」
アツさんはそう言って静かにバットを持って打席に立った…。
過去最大のプレッシャーを私にかけて…。
私には勝負をつけれる程の実力なんて…生憎持ち合わせてない
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かぴばらみかん(プロフ) - はちみつりんごさん» コメントありがとうございます!バンドリに興味を持ってもらえて、いつもこのお話を読んでいただけて嬉しいです。バンドリは誰でも気軽に始められるのでよろしければ!このお話もよりよいものにしていけるように頑張りますね! (2018年9月18日 19時) (レス) id: 17713ec5a3 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつりんご(プロフ) - 初めまして!とても面白くいつも読ませて貰ってます!バンドリはやった事が無いのですが興味を持ち始めました...! (2018年9月18日 17時) (レス) id: f43320d445 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かぴばらみかん | 作成日時:2018年8月18日 14時