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あの後すぐに
お父さんとお兄ちゃんと康二に連絡した
そして、今、学校の門の前にいる
本当が合格発表があって結果が分かったら
学校に電話をするだけでいいのだが
どうしても直接伝えたかった
.
「阿部先生」
阿「はい、え、あ、なんでいるの!?」
「職員室に行ったら先生がいなくて、他の先生が数学教室にいると思うよっておしえてもらったので…」
阿「電話でよかったのに…」
「覚えててくれたんですか?今日が合格発表だって」
阿「当たり前でしょ?自分の担任の子だよ?」
「…、先生?」
阿「ん?」
「私、上智大学、合格しました」
阿「ふふっ、おめでとう」
阿「よく頑張ったね」
「驚かないんですか?」
阿「驚かないよ、だって合格すると思ってたから」
阿「逆に不合格だったって言われたら、めっちゃ驚いてたよ、笑」
阿「嘘でしょ!?なんで!?って、笑」
「なんでそこまでの自信…」
阿「あれだけ頑張ってたの知ってるから」
阿「うちのクラスで1番頑張ってたの、野波さんだよ」
阿「きっと他の先生に聞いてもそう答えると思うよ」
「……」
阿「本当におめでとう」
阿「4月からは、先生の後輩になるんだね」
「グスッ…はい…、」
阿「ははっ、泣かないでよー、笑」
阿「本当によく頑張ったね、よく頑張った」
そういって頭に置かれた阿部先生の手が
暖かくて、すごく優しかった
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ぴの(プロフ) - 手紙よんで、泣いてしまいました。続き楽しみにしています (2023年4月4日 13時) (レス) @page40 id: a8ffbe2352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:向日葵 | 作成日時:2023年3月26日 20時