焦り ページ23
.
体育祭から
時間が経ち、いよいよという所まできた
受験本番まであと2ヶ月
受験を控える人が多い
このクラスでは
少しピリピリとした空気が流れ始めていた
康二は受験を終え
無事合格通知を受け取ったと聞いた日のことが
だいぶ前のことのように感じる
私はといえば、ここ最近
過去問の点数が上がるでもなく、下がるでもなく
ずっと同じ状態が続いていて
焦りを感じ始めていた
向「Aー、今日も学校に残って勉強するん？」
「うん、今日も残ってやるつもり」
向「そっか、追い詰めすぎんときやー」
「うん、大丈夫だよ」
「今、踏ん張り時だから」
向「そっか…、じゃあまた明日なー」
向「勉強やってて、寂しくなったらいつでも電話してきてええからなー！」
「ありがとう、笑」
.
「あ、もうこんな時間」
康二と分かれてから、図書室で勉強していた
あれから熱中してしまっていたようで
もう時刻は18時になっていた
「やばい、急いで帰らないと」
.
「お母さん、自習室行ってくる」
母「今日も行くの？」
「うん、今、追い込んで伸ばさないと
絶対いい結果になんないからさ」
母「そっか、じゃあこれ持っていきな」
母「お腹空くと思うから、ちゃんと栄養補給もね」
「うん、ありがとう」
.
ラ「あ、Aちゃんだ」
「あ、ラウールくん」
ラ「Aちゃんも自習室で勉強？」
「うん、今、追い込み期間だからさ
頑張んないと」
ラ「そっか、俺も一緒
家よりさ、こっちにある方がやる気出るんだよね」
ラ「同じように頑張ってる人とやるとさ
なんなきゃって気持ちになって、集中できる」
「その気持ち分かる！」
「やんなきゃってなるよね」
.
ラ「ちゃん…、Aちゃん」
「ん？」
ラ「やっと気づいてくれた、すっごい集中してて呼びかけても全然気づいてくれなかった、笑」
「ごめん、」
ラ「もう時間だよ」
「本当だ、全然気づかなかった」
ラ「それだけ頑張ってたってことだね」
ラウールに言われるまで全然気づかなかった
もう22時になっていた
"終わったら連絡して"
"もう遅いから、お父さんが迎えに行くって"
ラ「あれ、帰んないの？」
「もう遅いからさ、お父さんが迎えにきてくれるって」
ラ「そっか、やっぱりこの時間は女の子1人じゃ危ないからそれがいいよ」
ラ「じゃあ、僕先に帰るね」
ラ「またね」
「うん、またね」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 91人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴの(プロフ) - 手紙よんで、泣いてしまいました。続き楽しみにしています (2023年4月4日 13時) (
レス) @page40 id: a8ffbe2352 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：向日葵 | 作成日時：2023年3月26日 20時
