恋愛映画と違う道 (ページ15)

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青春ページ15

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「ごめん、待った？」

向「待ってへんよ、俺が楽しみすぎてちょっと早く来すぎただけやから」

向「ほら、みて！」

向「まだ9時になってへん！」

「2人とも早く来すぎちゃったね？笑」

向「それだけ楽しみやってことやで！」

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「ところでさ、今ぶらぶら歩いてるでしょ？」

「なんか行きたいとこあるの？」

向「おしゃれなカフェ見つけてん！」

向「やから、そこ行って昼ごはん食べて、海行こうかなって思うてる」

「海？」

向「俺、海好きやん？やから夕日の海撮りたいな思ってたんよ」

向「Aも夕日、好き言うてたやん？」

向「やから一緒にどうかな思うて」

「うん、いいね！その案に乗った！笑」

向「お！ほな行こかー！」

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向「俺は、このガパオライス１つください」

"かしこまりました"

「私は、オムライス１つお願いします」

"かしこまりました"

"ガパオライスがお１つ、オムライスがお１つ、
以上でお間違いないですか？"

向「大丈夫です」

"かしこまりました、少々お待ちください"

向「Aさ、この前の花火大会行った？」

「行ってないけど、塾の窓から少しだけ見えたよ」

向「そうか、むちゃ綺麗やったよ」

向「ほら見てー」

「うわ、きれー！」

向「そやろ、やっぱ花火ってええよな」

向「毎年見とるはずなのに、飽きひん」

向「始まったら終わるまで、ずっと見入ってしまう」

「それが花火の魅力なんだよ」

「ずっとあるわけじゃくて、1年の限られた期間だけ見れるものだから、毎年見ても飽きないんじゃないかな」

向「そうなんかな…」

向「俺は、Aと毎日一緒におっても飽きひんけどな」

「なにそれ、笑
それとこれとでは違うじゃん、笑」

向「違わへんやろ！Aは飽きてるん？」

「飽きてないよ、笑飽きてたら今一緒にいないでしょ？」

向「やろ？じゃあ一緒や！」

康二のさ、こういうところがいいよね

急に突拍子もないようなこと言ったかと思ったら
すごい真剣に説明してくるから、こっちが面白くて
耐えらんなくなっちゃう

でも、これで笑ったら怒られるから困るんだよね、笑

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