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岩「阿部はさ、言ってたよな」
阿「俺は数学の楽しさを生徒に教えたいって」
岩「それが数学教師目指した理由?」
阿「それもあるけどさ、大学受験って人生賭けた勝負じゃん」
阿「これで自分の人生の進み方が大きく変わる」
阿「だからさ、俺は自分の将来をかけて必死にしがみつく生徒を応援したいし、サポートしたい」
阿「卒業するときにこの学校でよかったって思って欲しいし、胸を張って送り出したい」
阿「だから、"高校"の先生をしてるんだよね」
岩「そっか、今年の3年もみんな笑顔で卒業させてやんないとな」
阿「うん、これが一番の俺たちの仕事、」
阿「この話さ、野波さんにもしたんだよね」
岩「いつ?」
阿「二者面談のとき」
阿「なんで先生は、小学校でも中学でもなく高校の先生なんですかって」
岩「だいぶ深い質問されたんだね」
阿「野波さんもさ、高校の先生目指してるんだよ」
阿「しかも数学」
岩「阿部と一緒じゃん!」
阿「そう、俺に憧れてくれたんだって」
阿「1年のときはさ、理科の先生目指してたっぽいんだけど、2年生になって、俺のクラスで1年過ごして数学も悪くないなって思ったって」
阿「それからずっと変わってないみたい」
岩「阿部の背中みて追いかけてくれたんだ」
阿「そう見たい、笑」
岩「でもいいよね、自分をみて憧れてくれるって」
岩「俺たちがやってることをちゃんとみててくれて、報われてる気がする」
阿部のあの嬉しそうな顔を見てると
冗談でも、酔ってても絶対言えなかった
「野波さんのこと好きじゃん」って
阿部が禁断の恋に足を踏み入れてしまいそうで
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ぴの(プロフ) - 手紙よんで、泣いてしまいました。続き楽しみにしています (2023年4月4日 13時) (レス) @page40 id: a8ffbe2352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:向日葵 | 作成日時:2023年3月26日 20時