闇に光る星【天河原】

西野空 ページ9

西野空くんは私の前の席に座った

そして今は昼食時間、入学したばっかなのにいきなり六時間とかw

うん、ないわー

貴「あ、ねぇ西野空くん、一緒にご飯食べない？」

宵一「ボクご飯ないし、あと仲良くする気ないってば」

貴「メロンパンいる？」

宵一「いる」


貴「あのさ、この四時間すごして思ったんだけどさ、みんな態度悪くない？」

そう、周りをみれば化粧してる子、メッシュ入れてる子、制服をくずして着てる子

さらにはタバコやナイフなどを持って来ている子までいる

宵一「でもしかたないよ、ここヤンキー校だしぃ」

西野空くんも学ランのなかに紺色のパーカーを着ているけどね

宵一「田口とかのセンセーたち、ボクらのこと見放してるし、ここに来るのは世間に見放された子たちってことでしょ」

貴「ひど…」

宵一「で、どんなことをしてまでもボクたちを真面目ないい子にしたいわけよ」

貴「初耳なんですけど」

宵一「星村はなんか事情とかあってここ来たの？」

貴「ただ近かったっていうのと安いから」

宵一「あは、ボクも〜」

仲良くする気ないとか言いながら、ずいぶんとたのしそうに

宵一「星村ぁ、デザートとかいるぅ？」

貴「お菓子持って来たんだ」

宵一「うん、おせんべでいい？」

貴「うわぁおばあちゃん」


宵一「ねぇねぇ、部活どーするの？ボクサッカー部」

貴「私もサッカー部、困るのは仮入部が出来ないとこだけど」

宵一「マネ？」

貴「選手」

サッカー部→←天河原中

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