闇に光る星【天河原】

天河原中 ページ8

貴「ふぅ」

赤いセーラー服に黄色のスカーフ、
肩まで短くなったうすい黄色の髪をくるんっと指でさわる

今日から中学生、天河原中の生徒だ

貴「パパー、準備できたー」

不動「こっちもできたぞ」

貴「普段着…」

不動「オレがスーツ着たらどうなると思う」

貴「笑うw」

不動「だろ、ほら行くぞ」

貴「はぁーい！」






天河原
貴「パパはここまで、後でねー」

不動「後でー」

と校門で一旦パパと別れる


貴「星村、星村…」

さっきもらったクラス表の紙で自分の名前を懸命に探す

あ、三組かぁ

クラスが分かり、混み合った下駄箱にくつを入れて四階までの階段をかけ上がる

教室につく、黒板には『自由席』

真ん中の一番後ろ、隣のいない飛び出た席、私はそこに座る

と同時にチャイムがなった

先生が入って来たのだが、とてもだるそうにしている

田口「今日からこのクラスの担任になる田口だ、お前らも端から自己紹介」

それを受け、嫌そうにクラスメートたちも自己紹介を始める

そして私の番

貴「星村Aで「だっるぅ、自己紹介なんてしてんのぉ？」」

遮られた、遮られた！
悔しいっ誰だよ？

教室の後ろの扉が開いていて、その扉に人が寄りかかっていた

彼は肩くらいまでの黄色い髪をゆらし、





「西野空宵一、よろしくする気はないから」




開いた口は、歪んだ笑顔をみせた

西野空→←小学校の

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