うらたぬき(1) ページ20
side貴方
「うおりゃおりゃおりゃおりゃぁ!」
「ぎゃー待って待って赤甲羅は今やめてー‼」
マ◯カーガチ勢の私達。
こんなんでも一応お付き合いしてますけどやれクリスマスだと周りがイルミネーションデートする中家で白熱のバトルを繰り広げてます。
でもいいもん楽しいから。
お互い同じレベルなのでいい勝負。
今のとこ私の方が勝ち数多いけどね!
「ふぅーギリセーフ…」
「くっそまた負けた…!」
「ふふんもう一回勝負してあげてもいいけど?」
「ギリ勝ちで威張るな馬鹿」
「ふぎゅっ」
鼻つままれた、痛い。
本当の事じゃんかぁと膨れながらもう一戦する為にコースを選んでいると取り上げられたコントローラ。
何ぞと取られたコントローラを追えば机に彼のと一緒に置かれ引き寄せられた体。
後ろから抱きしめられてる現状に首を傾げる。
「どったの」
「そろそろいいかなって」
「何が」
「イチャイチャしても」
「今までしてなかったの?」
「逆にオラオラ叫んでたあれをイチャイチャしてたとお前は言えんの」
言えないですね。
でも急だなほんと。
そして問題。イチャイチャって何するもの?
こうやってくっついてるだけでいいのかな。
「A」
「?…っ!」
「はは、びっくりしてる」
「そりゃ突然キスされればね!」
誰でもびっくりしますとも。
でもなるほど、これが彼のいうイチャイチャか。
ならば私もと多少恥ずかしいけど顔を後ろに向けて頰に口づけする。
うらさんのほっぺ柔らか。
「…っ何、それ反則…!」
「へ…、貴方口にしましたよね?」
「〜っしたけど‼お前からこんな事してくれた事ないし!」
「…駄目でしたか」
「そうじゃなくて‼」
「んっ」
ああもう!という言葉の後に再び塞がれた唇。
今度は先程よりも深く...というか長く。
はむはむと何度も啄むように口づけされ、むず痒い気持ちになってきた。
「うらさ、すとっぷ…!ん、ふ!」
「やだ。もっと…ん、A可愛すぎ」
「んっ、…ッ」
「ごめん、止められなくなった」
プチ、と切られたテレビの電源。
押し倒された体に言っている意味が分からない程馬鹿ではない。
「もっとイチャイチャしてもいい?」
返事をする前に塞がれた唇に、選択肢は一つしか無いと感じた_______
_fin_
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みかん(プロフ) - うわああさすがかっぱの子さん!!ワンピース小説大好きです...!!是非またワンピースの新作書いてください!待っていますー! (2019年1月5日 21時) (レス) id: 3dab1a0015 (このIDを非表示/違反報告)
rilu - あっ…神だ。(確信) (2018年12月31日 14時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年12月30日 15時