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高杉晋助(10) ページ1

side貴方






「離して下さい総督…!」



「断る。じっとしてろ」



「無理ですってば!」




鼻と鼻がくっつく位置と口にかかるお互いの吐息。



顔が、おっそろしい程整っている顔が側に!


落ち着ける訳がない!


ぐぐぐっと胸板を押すも背中に回る手は緩まる事はなかった。





「あったけぇなお前」



「誰かさんの所為でね!」



「…へぇ。ならもっとあっためてやれば俺も得するって事か」



「へ…、っ⁉」






綺麗に持ち上がる口の端。


言葉を理解するより先に噛み付くようなキスが襲ってきた。


何度も甘噛みされる唇は次第に力が抜け出来てしまう隙間。


その間に熱を差し込むように温かい舌が入れられ絡められる。





「んくっ、んぅ…」



「…ふ、いいな、これ」



「何もっ、よくな…っん!」



「ん…」





テ、テクニシャンすぎる…‼


骨の髄まで溶かされそうなキスに朦朧としてくる頭。


怖くてきゅ、と彼の着物に縋ると何を勘違いされたのか優しく頭を撫でられ更には帯に伸びた手。


緩んだ隙間から手を差し込み体を這う手に_______






「そ、とく…っ‼」



「ん…ここか?」



「ひゃ…っ⁉違、くて…‼も、離して下さいぃ…」



「一生離してなんざやらねぇよ」






そう言われまた深くなる口づけ。


それと同時に巧みに動く手が体を弄び始める。



総督は特にお尻がお気に入りみたいで、ただ撫でてるだけとは思えない手つき。





「ふぅぅー…っ」



「クク..ッ、泣いてもやめてやらねぇ。お前が可愛いのが悪い」



「…っこんな時にそういうの、ずるいです…!」





むぅぅ、と膨らます頰にぷす、と指を指す総督は普段じゃ考えられない程酷く優しい表情をしていた。


ずっと乱されてるのは私ばかり。


総督は一時だって余裕の笑みを崩さない。





その表情を少しでも崩したくて、背伸びしてみるけど________





「(…えいっ)」



チュッ♡




「………ほぉ」






伝う冷や汗。



めちゃくちゃいい顔をする総督に、作戦は失敗に終わったと悟る。



ぐ、と押された肩。


背が全部ベッドへ沈んだ時にはまたもや綺麗な顔がすぐそこまで。





「____足りねぇな。大人のキスの仕方、教えてやっただろ…?」





俺に一矢報いるには"まず"それぐらい出来るようにならねぇとな。



強調された言葉に、道のりは果てしなく遠いと目が眩んだのだった_______




_fin_



.

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みかん(プロフ) - うわああさすがかっぱの子さん!!ワンピース小説大好きです...!!是非またワンピースの新作書いてください!待っていますー! (2019年1月5日 21時) (レス) id: 3dab1a0015 (このIDを非表示/違反報告)
rilu - あっ…神だ。(確信) (2018年12月31日 14時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年12月30日 15時

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