五条悟に100万回殺’された女

10話 ページ10

現場に着いて早々「絶対そこから動くな」と五条に念押しされ思わず苦笑いが溢れる。

あいつは私が目を離せば何処にでも行く幼児だとでも思ってるのか？








「無駄死にしたくなかったら絶対にそこから動くなよ」





「いいな？」と念押ししてくる五条に「はいはい、わかったから、いってらっしゃい」と五条達を送り出す。







しばらく帳の様子を見ていたが、「あれ？これ私何もしてなくね？」と気がつく。

みんなと一緒に戦いたいとかカッコイイこと言っておいて何にもしてないぞ私、

何にも戦ってないぞ私。








五条と夏油が順調に祓っているのか、周辺には雑魚呪霊一匹だっていない。

逃げ出してきた雑魚呪霊を祓う仕事ぐらいは回ってくるかと思ったがそんな様子も全くない。









あれ？これ私いる意味ある？

高専での五条との言い合い無駄だった…？









そんなことをグルグルと考えていると微かに子供の泣き声が聴こえた気がした。


自分の耳を頼りに泣き声のする方に向かう。

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